首位DeNAと巨人でも7勝5敗、勝率.583
プロ野球セ・パ交流戦は4カードを終えて空前の大混戦となっている。12日現在、DeNAと巨人が首位で並んでいるとはいえ、7勝5敗で勝率.583。最下位の西武でも5勝7敗の勝率.417で、首位まで2ゲーム差しかないのだ。
2005年に始まった交流戦は、中止になった2020年を除く17シーズンでパ・リーグが14回勝ち越しと圧倒。優勝もパ・リーグ勢が13回と実力差を見せつけてきた。
しかし、危機感を覚えた巨人・原辰徳監督がセ・リーグのDH制導入を訴え、ここ2年はセ・リーグが勝ち越し。2022年はヤクルトが優勝するなど盛り返しつつある。
セ・パの実力差がなくなったのか、今年は12チームが横一線と言ってもいい状況。雨天中止で1試合消化の少ないヤクルトと中日、2試合少ない楽天の未消化試合が大きな影響を及ぼす可能性もある。
いずれにしても今年の交流戦優勝チームは史上最低勝率となるかも知れない。過去の優勝チームの勝率ランキングは下の表の通りとなっている

過去最低勝率は2008年ソフトバンクの.625
最高勝率は2011年のソフトバンク。24試合で18勝4敗2分け、勝率.818とぶっちぎりだった。
2009年のソフトバンクと2007年の日本ハムも18勝5敗1分けで.783と高勝率。2022年のヤクルトは14勝4敗で勝率.778、2016年のソフトバンクは13勝4敗1分けで勝率.765をマークした。
逆に最も低かったのは2008年のソフトバンク。15勝9敗の勝率.625で阪神と並んだが、規定によりソフトバンクの優勝となった。
首位DeNAは13日から日本ハム、ロッテと横浜で6連戦、巨人は西武、楽天と東京ドームで6連戦が組まれている。もちろん3位以下のチームにも十分チャンスがあり、どこが優勝してもおかしくない状況だ。
例年、交流戦優勝チームはその後のシーズンでも勢い付くことが多い。空前の大混戦を制するのはどこか。残り2カードに注目だ。
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