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セ・リーグ球団別週間MVP DeNA牧秀悟がリーグトップ!巨人・岡本和真は2試合連発

2023 6/13 06:00SPAIA編集部
セ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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阪神・大山悠輔はwRAA3.6

先週のセ・リーグは阪神とDeNAが雨天中止の影響で7試合を戦った。6月3日から9連戦となり、阪神は4勝4敗1分けの五分、DeNAは5勝4敗と勝ち越し。3位・広島と4位・巨人も4勝2敗と勝ち越したが、順位に変動はなかった。交流戦ではDeNAと巨人が7勝5敗で首位に立っているが、最下位・西武でも5勝7敗と大混戦になっている。

SPAIAでは6月5日から11日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

セ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


阪神は大山悠輔が好調をキープ。先週は7試合で26打数7安打、1本塁打、6四死球でwRAA3.6だった。6月5日のロッテ戦では逆転7号3ランを放つなど主砲として存在感を示している。

佐藤輝明の調子が上がらず、11日の日本ハム戦ではスタメン落ち。現状では近本光司、中野拓夢の1、2番コンビと4番・大山のバットが頼りだ。

広島・田中広輔は献身的な働き

DeNA牧秀悟はwRAA4.4でセ・リーグトップだった。先週7試合で合計26打数10安打の打率.385、1本塁打。6日のソフトバンク戦から6試合連続安打を継続している。40打点でリーグトップを走っており、初タイトルも狙えそうだ。

広島は田中広輔が12打数5安打の打率.417、1本塁打をマーク。wRAA2.7でチームトップだった。8日の日本ハム戦では途中出場ながら9回にダメ押しの4号3ランを放つなど2打数2安打3打点。プロ10年目の33歳が献身的な働きを見せている。

巨人・岡本和真は20打数6安打、2本塁打、wRAA3.7を記録した。9日、10日のソフトバンク戦で2試合連続本塁打を放ち、シーズン15本塁打でホームランダービーを独走中。打率も3割をキープしており、主砲としてポイントゲッターの役割を果たしている。

ヤクルト村上宗隆は復調気配、中日・細川成也も好調

3勝3敗で5位のヤクルトは村上宗隆がwRAA2.2でチームトップだった。先週は20打数6安打、1本塁打、5四球。8日のロッテ戦では11号2ランを放つなど、6月は月間打率.313をマークしており上昇カーブを描いている。

中日は5月の月間MVPに輝いた細川成也が18打数6安打、1本塁打をマーク。チームトップのwRAA3.1だった。8日の西武戦では4番で起用され、6号ソロを含む3安打3打点。DeNA時代は「未完の大器」だったスラッガーにとって、飛躍のシーズンとなっている。

交流戦も今週が最後の2カード。混戦を抜け出すチームは出てくるか。週間MVPに輝いた野手には起爆剤となる活躍が期待される。

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