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パ・リーグ球団別週間MVP ソフトバンク近藤健介が12球団トップ、オリックス頓宮裕真は好調維持

2023 6/13 06:30SPAIA編集部
パ・リーグ週間MVP野手インフォグラフィック,ⒸSPAIA
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山口航輝が自身初の満塁弾

先週のパ・リーグは9連戦中だったロッテが4勝2敗1分けで、オリックスと入れ替わり首位に浮上。最下位の楽天も4勝1敗と好調で、5位・西武にゲーム差なしまで迫っている。ソフトバンクは3勝3敗の五分、オリックス、西武、日本ハムは負け越した。

SPAIAでは6月5日から6月11日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。

wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。

パ・リーグ週間MVPインフォグラフィック


首位に再浮上したロッテでは、山口航輝がチームトップのwRAA3.8をマークした。若き主砲は11日の広島戦で自身初のグランドスラムを放つなど、週間で25打数7安打の打率.280、3本塁打、13打点と躍動した。

今季は打率1割台と不振に陥っていたが、6月に入って3本塁打と本来の調子を取り戻しつつある。ここから4番としてチームを勝利へ導く一発を量産したい。

頓宮裕真がパ唯一の打率3割超、近藤健介が3戦連発

2位のオリックスでは、頓宮裕真が好調だ。10日のDeNA戦で3安打猛打賞を記録するなど先週は3試合で複数安打をマークし、wRAAは5.8を記録。シーズン打率も.349まで上昇した。ソフトバンクの柳田悠岐と中村晃が打率3割を切ったため、リーグ唯一の3割打者に。自身初タイトル獲得へどこまで調子をキープできるか注目だ。

3位・ソフトバンクでは近藤健介が12球団トップとなるwRAA6.0をマークした。7日のDeNA戦で3打数3安打を記録すると、7日からの巨人との3連戦では3試合連続本塁打を放った。長打を求めて今季から取り組んでいる打撃スタイルの変更が、実を結びつつある。

4位の日本ハムでは、アリエル・マルティネスがwRAA3.4でチームトップだった。10日の阪神戦で8号ソロを含む2安打2打点をマークするなど、先週は13打数5安打の打率.385、1本塁打、3打点。本塁打数は49試合の出場で早くも昨季のキャリアハイに並んでおり、新天地で真価を発揮している。

長谷川信哉が自身初のサヨナラ弾

西武は育成出身の長谷川信哉がwRAA3.0でチームトップだった。7日の中日戦では、同点の九回一死から自身初のサヨナラ本塁打、9日ヤクルト戦の二回には同点に追いつく3号ソロと、いずれもチームの勝利に結びつく一発を放った。DeNA・宮﨑敏郎の打撃フォームを参考にしたことで打撃開眼。貧打に悩むチームの救世主となれるか。

楽天は辰己涼介がチームトップのwRAA1.8をマークした。先週は全6試合で安打を放ち、18打数6安打の打率.333、2本塁打をマーク。打率1割台と苦しんでいた昨季不動の中堅手が徐々に状態を上げてきている。

交流戦は4カードを終えてDeNAと巨人が7勝5敗で首位に立っているが、最下位・西武まで2ゲーム差の大混戦。全球団に優勝の可能性が残る中、チームを栄光へと導く選手は誰なのか。最終週も目の離せない戦いが続く。

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