プロ初勝利狙う左腕・横川凱

2023年最初の「伝統の一戦」3戦目は若手同士の白熱した投げ合いとなりそうだ。巨人の先発は横川凱。大阪桐蔭高から2018年ドラフト4位で入団した22歳の長身左腕だ。
高校時代は根尾昂(中日)、藤原恭大(ロッテ)、柿木蓮(日本ハム)らとともに春夏連覇。プロ入り後は伸び悩み、2021年オフ、2022年オフに育成契約となったが、そのたびに支配下に復帰し、今季はキャンプ、オープン戦から結果を出してアピールに成功した。
今季初登板となった4月6日のDeNA戦では、6回で81球を投げて5安打1失点と好投。味方打線が1点も取れず敗戦投手となったが、手応えを感じさせた。
一軍では通算6試合に登板したのみで0勝3敗、防御率3.97。遅れてきた好素材がプロ初白星をつかむか注目だ。
2桁勝利狙う右腕・西純矢
一方の阪神は西純矢が先発。横川より1学年下の21歳で、創志学園高時代は星稜・奥川恭伸(ヤクルト)、大船渡・佐々木朗希(ロッテ)、横浜・及川雅貴(阪神)とともに「高校BIG4」と呼ばれ、甲子園を沸かせた。
2019年ドラフト1位で入団すると、2021年にプロ初勝利。2022年は14試合登板で6勝3敗、防御率2.68の成績を残した。今季も4月6日の広島戦に5回3失点で1勝を挙げている。
平均147.5キロのストレートにスライダー、フォーク、シュート、カーブ、チェンジアップと変化球も多彩。制球力にも磨きをかけ、今季は2桁勝利を期待されている。
昨季の巨人戦は2試合登板で1勝1敗、防御率1.93と好相性。中田翔とウォーカーに一発を浴びたものの、岡本和真は5打数1安打、丸佳浩は5打数無安打に抑えた。
投手力には定評のある阪神だが、西純矢が一本立ちしてくれれば心強い。西は打撃も得意にしており、自らのバットで自らを救うワンマンショーも期待される。
その他の試合の予告先発は以下の通り。
【パ・リーグ】
西武・今井達也-ロッテ・C.C.メルセデス(県営大宮)
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