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村上宗隆と安田尚憲、清宮幸太郎の同期3人をデータで比較

2020 11/15 11:00SPAIA編集部
ヤクルトの村上宗隆(左)とロッテの安田尚憲ⒸSPAIA
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高校時代は清宮、安田と中村奨成が「BIG3」

今やセ・リーグを代表するスラッガーに成長したヤクルト・村上宗隆は、高校時代「BIG3」に入っていなかったことを覚えているだろうか。

わずか3年前、2017年のドラフトでは高校通算111本塁打の早稲田実・清宮幸太郎に7球団競合し、日本ハムが当たりくじを引いた。夏の甲子園でPL学園・清原和博の記録を更新する6本塁打を放った広陵高・中村奨成は2球団競合の末に広島入り。さらに履正社高で通算65本塁打を放った安田尚憲は外れ1位で3球団競合し、ロッテが引き当てた。

高校通算52本塁打の九州学院高・村上も外れ1位で3球団競合したが、3年時に甲子園に出ていないこともあり、上記の「高校BIG3」には入っていなかったのだ。

それが今では同期のライバルたちに大きく水をあけている。2019年は36本塁打をマークして新人王。2020年も打率.307、28本塁打、87打点と堂々の成績を残し、.427で最高出塁率のタイトルが確定している。

ほぼ全項目で村上がトップ

中村奨成は2020年に初めて一軍出場したものの、プロ通算4打数無安打とほぼ実績がないため、村上、安田、清宮の3人の今季成績を比較してみよう。

村上宗隆と安田尚憲と清宮幸太郎の比較


全試合で不動の4番だった村上だけでなく、2020年は4番で起用されることの多かった安田も113試合に出場している。清宮もスタメン出場が増え、プロ3年目で自身最多の96試合に出場した。

上表の赤字は3人の中でトップを示しているが、見事に村上に集中している。唯一、三振だけは59三振の清宮が最も少ないが、これは打席数が少ないためで、三振を喫するまでにかかる打席数を示すPA/Kは4.48の村上の方が上だ。

パンチ力だけでなく選球眼や盗塁数でも村上

本塁打を打つまでにかかる打席数を示すAB/HRは、村上の15.1に対して清宮が32.3、安田が65.5。大まかに言うと、清宮が1本打つ間に村上は2本、安田が1本打つ間に村上は4本打つ計算になる。村上が狭い神宮、安田は逆風の強いZOZOマリン、清宮が広い札幌ドームをホームにしていることを差し引いても差は歴然だ。

パンチ力とは無関係の四球数や選球眼を示すIsoDも村上が最も高い。長打率と出塁率を足したOPSは、村上が1.012で2人を大きく引き離す。規定打席に達した打者でOPS「1」以上はソフトバンク・柳田悠岐と村上の2人だけのため、村上はすでに球界トップクラスの打者であることを示している。

おまけに盗塁数でも11個を記録した村上が、ともに2盗塁の2人に差をつけている。現状では村上が「BIG3」を完全に抜き去った格好だが、来季以降、安田、清宮、中村の成長が見られるか。高卒同期組が切磋琢磨して球界を盛り上げてほしい。

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