日本選手では野茂英雄以来2人目の大台
MLBパドレスのダルビッシュ有投手(36)が6月9日(日本時間10日)のロッキーズ戦に先発し、5.1回4失点で5勝目(4敗)を挙げてメジャー通算100勝を達成した。
日本選手では通算123勝の野茂英雄以来、史上2人目の大台到達。こうなると俄然、注目されるのは楽天・田中将大とともに「あと7」に迫る日米通算200勝だ。
ダルビッシュは日本ハム時代に通算93勝(38敗)をマークしており、日米通算193勝。田中もMLBヤンキースで78勝(46敗)を挙げており、今季の3勝と合わせて日米通算193勝で並んでいる。名球会入りの条件でもある通算200勝へ向け、球界を代表する両右腕のどちらが先に達成するか、マッチレースの様相を呈してきた。
共通点多いダルビッシュと田中将大
ダルビッシュは1986年生まれで88年生まれの田中より2歳上。東北高からドラフト1位で日本ハム入りし、NPBでは7年プレーしてポスティングシステムで2012年にレンジャーズへ移籍した。
田中は駒大苫小牧高からドラフト1位で楽天に入団し、同じくNPBで7年間プレー。シーズン無敗の24連勝、NPB通算99勝(当時)という実績を引っ提げて2014年にポスティングシステムでヤンキースに移籍した。
ダルビッシュはメジャーでも5度の2桁勝利(シーズン中に移籍した2017年を含む)、日本選手初の最多勝(2020年)など
輝かしい実績を残し、MLBだけで11年目に突入している。
田中もヤンキースで6年連続2桁勝利をマークし、2021年から楽天に復帰。ともに関西出身で、甲子園のスターからドラフト1位でプロ入り、ポスティングでメジャー移籍と共通点の多いキャリアを歩んできた。
日米通算200勝達成者は、400勝の金田正一からちょうど200勝の藤本英雄まで歴代26人。ヤクルト石川雅規が185勝を挙げているものの、27人目はダルビッシュと田中の2人に絞られたと言っていいだろう。
偉大なる記録へのダブルカウントダウン。2016年7月の黒田博樹以来となる歴史的瞬間は今季中に訪れても不思議ではない。
※成績は6月10日現在
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