ダルビッシュ有が通算199勝目で偉業へ王手
プロ野球の2024年シーズンは日米で大記録達成に期待がかかっている。
パドレスのダルビッシュ有が5月12日(日本時間13日)のドジャース戦に先発し、7回2安打無失点と好投して3勝目を挙げた。これでメジャー通算106勝となり、日本ハム時代の93勝と合わせて199勝。日米通算200勝に王手をかけた。
ドジャースの大谷翔平は腰の張りで欠場したため対戦はなし。ダルビッシュは4月15日ドジャース戦の5回から計18イニング、首の張りから復帰した5月1日レッズ戦からでも17イニング連続無失点と絶好調だ。
一方、昨季終了時点で日米通算197勝を挙げていたのが楽天の田中将大。NPBの119勝、MLBの78勝と合わせて日米通算200勝まで「あと3」として2024年を迎えたが、今季ここまで一軍登板なし。昨年10月に肘の手術を受けていたとはいえ、オープン戦では3試合に登板するなど順調な歩みを見せていたが、3月20日のファーム戦で登板したのを最後に実戦から遠ざかっている。
現役投手の日米通算勝利数ランキングを紹介しよう。
ヤクルト石川雅規も200勝届くか
田中将大、ダルビッシュ有に次ぐのが185勝のヤクルト石川雅規。身長167センチの左腕は、青山学院大から入団22年目の2023年は2勝を挙げ、米田哲也に並んで史上最長となるプロ1年目から22年連続勝利をマークした。
180勝以上は上記3人のみ。4位はソフトバンクのベテラン左腕・和田毅で164勝。「松坂世代」のラストサムライとして、42歳になった2023年も8勝を挙げた。メジャーで5勝を挙げており、NPBのみでも通算159勝をマークしている。
また、今季からタイガースでプレーする前田健太も現地時間5月1日(日本時間2日)の試合で今季初勝利を挙げ、日米通算163勝目を挙げた。広島時代には2度の最多勝に輝くなど97勝を挙げ、渡米後も66勝をマーク。2021年9月にトミー・ジョン手術を受けたが、2023年に6勝を挙げて華麗なる復活を遂げた。今季この数字をどこまで伸ばすことができるか、こちらも注目だ。
登板間隔が中6日となり、投手の分業制が進んだことなどから極めてハードルが高くなった通算200勝。60人以上が達成している通算2000安打に対して、200勝は過去26人しか到達していない。偉業達成の瞬間が刻一刻と近付いている。
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