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現役投手の日米通算勝利数ランキング、楽天・田中将大が200勝へカウントダウン

2023 10/30 06:00SPAIA編集部
楽天の田中将大,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

田中将大197勝、ダルビッシュ196勝

プロ野球の2024年シーズンは日米で大記録誕生の可能性が膨らんできた。楽天の田中将大は2023年に7勝を挙げ、日米通算197勝。NPBの119勝、MLBの78勝と合わせて日米通算200勝まで「あと3」となった。

登板間隔が中6日となり、投手の分業制が進んだことなどから極めてハードルが高くなった通算200勝。現役最多勝右腕は来季にも名球会入り条件の金字塔を達成する可能性が高い。

また、パドレスのダルビッシュ有も2023年に8勝を挙げ、メジャー通算103勝、現役2位の日米通算196勝となった。こちらも200勝まで「あと4」となり、2024年シーズンに田中将大とどちらが先に200勝を達成するか楽しみだ。

現役投手の日米通算勝利数ランキング


田中将大、ダルビッシュ有に次ぐのが185勝のヤクルト石川雅規。身長167センチの左腕は、青山学院大から入団22年目の2023年は2勝を挙げ、米田哲也に並んで史上最長となるプロ1年目から22年連続勝利をマークした。

180勝以上は上記3人のみ。4位はソフトバンクのベテラン左腕・和田毅で163勝。「松坂世代」のラストサムライとして、42歳になった2023年も8勝を挙げた。メジャーで5勝を挙げており、NPBのみでも通算158勝をマークしている。

5位はツインズ前田健太の162勝となっている。広島時代に2度の最多勝に輝くなど97勝を挙げ、渡米後も65勝をマーク。2021年9月にトミー・ジョン手術を受けたが、2023年に6勝を挙げて華麗なる復活を遂げた。今オフにFAとなる35歳は日米通算200勝も射程圏内で、その動向が注目されている。

涌井秀章は159勝、岸孝之は158勝

6位は159勝の中日・涌井秀章。過去4度の最多勝に輝いた右腕も2023は5勝13敗と大きく負け越した。2024年は正念場となりそうだ。

7位は158勝の楽天・岸孝之。12月で39歳になるが、2023年も9勝を挙げた。2000奪三振も達成し、2024年もベテランにかかる期待は大きい。

8位は121勝の巨人・菅野智之だ。数々のタイトルを獲得してきた巨人のエースも34歳となり、2023年は4勝8敗。まだまだ老け込む年齢ではないだけに奮起が期待される。

9位は阪神・西勇輝の118勝。オリックスからFA移籍して5年目の2023年も8勝を挙げた。年齢的にも11月で33歳と働き盛りだけに、まだまだ白星の上積みが期待される。

10位は114勝の楽天・則本昂大。11年目の2023年は8勝どまりだったが、防御率はリーグ5位の2.61だった。2024年は2年ぶりの2桁勝利がノルマだろう。

60人以上が達成している通算2000安打に対して、200勝は過去26人しか到達していない。次に達成するのは田中か、ダルビッシュか、はたまた別の投手になるのか。2024年は記録の面でも注目のシーズンとなりそうだ。

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