田中将大190勝、ダルビッシュ188勝
プロ野球の2023年シーズンは日米で大記録誕生の可能性が膨らんできた。楽天の田中将大は2022年に9勝を挙げ、日米通算190勝。NPBの112勝、MLBの78勝と合わせて日米通算200勝まで「あと10」となった。
登板間隔が中6日となり、投手の分業制が進んだことなどから極めてハードルが高くなった通算200勝。現役最多勝右腕は来季にも名球会入り条件の金字塔を達成する可能性が出てきた。
また、パドレスのダルビッシュ有も2022年に渡米後最多の16勝をマーク。メジャー通算95勝とし、現役2位の日米通算188勝となった。こちらも200勝まで「あと12」となり、2023年中の200勝達成が期待される。

田中将大、ダルビッシュ有に次ぐのが183勝のヤクルト石川雅規。身長167センチの左腕は、青山学院大から入団21年目の2022年も6勝を挙げ、米田哲也、小山正明に次いで史上3人目となるプロ1年目から21年連続勝利となった。
180勝以上は上記3人のみ。4位はやや差があって、ツインズ前田健太の156勝となっている。広島時代に2度の最多勝に輝くなど97勝を挙げ、渡米後も59勝をマーク。2021年9月にトミー・ジョン手術を受けたため2022年は登板していないが、まだ34歳という年齢からも200勝は射程圏内だろう。
5位はソフトバンクのベテラン左腕・和田毅で155勝。「松坂世代」のラストサムライとして、41歳になった2022年も7勝を挙げた。メジャーで5勝を挙げており、NPBのみでも通算150勝の節目に到達した。
岸孝之は150勝と2000奪三振目前
6位は154勝の楽天・涌井秀章。過去4度の最多勝に輝いた右腕も2022年は右手中指骨折などの影響で4勝どまりだった。2023年は3年ぶりの2桁勝利を目指す。
7位は149勝の楽天・岸孝之。12月で38歳になるが、2022年も8勝を挙げた。150勝まで「あと1」、2000奪三振まで「あと4」に迫っており、2023年はいきなり節目の記録に到達しそうだ。
135勝の西武・内海哲也が引退したため、8位は130勝の日本ハム金子千尋。オリックス時代の2014年には16勝5敗、防御率1.98の好成績を収め、チームが優勝を逃しながらMVPに選出されるなど輝かしい実績を残してきた。2022年は1勝どまりだったが、もうひと花咲かせられるか。
9位は117勝の巨人・菅野智之だ。数々のタイトルを獲得してきた巨人のエースも33歳となり、2022年は10勝7敗、防御率3.12。まだまだ老け込む年齢ではないだけに奮起が期待される。
10位は阪神・西勇輝の110勝。オリックスからFA移籍して4年目の2022年も9勝を挙げ、防御率はリーグ2位の2.18と安定感抜群だった。年齢的にも11月で31歳と若く、まだまだ白星を増やすだろう。
60人以上が達成している通算2000安打に対して、200勝は過去26人しか到達していない。次に達成するのは田中か、ダルビッシュか、石川か、はたまた別の投手になるのか。2023年は記録の面でも注目のシーズンとなりそうだ。
【関連記事】
・日本人投手のメジャー通算勝利ランキング、ダルビッシュMLB100勝&日米通算200勝見えた
・日本人メジャーリーガーのMLB奪三振数ランキング、大谷翔平は歴代何位?
・MLB日本人メジャーリーガー通算本塁打ランキング、大谷翔平は松井秀喜をいつ超える?