「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

霞ヶ浦、土浦日大、常総学院など群雄割拠 茨城県の高校野球強豪校を紹介

2020 2/11 17:00山浦和樹
イメージ画像ⒸmTaira/Shutterstock.com

ⒸmTaira/Shutterstock.com

夏は最近10年で7回決勝進出の霞ヶ浦

2019年、茨城の夏を制したのが霞ヶ浦である。7年連続での夏季県大会ベスト8、10年で7回の決勝進出と県内で素晴らしい実績を残している。一方で、7回決勝に進んだものの甲子園出場は2回と、覇権を握るまでには至っていない。

決勝で勝利した2試合はいずれも無失点だが、敗戦した5回は二桁失点が3回、5失点以上が4回と打ち込まれての敗戦が目立つ。それ以外も3戦中2回は7失点以上での敗戦といかに失点を少なくするかがカギといえそうだ。

2019年の秋季大会では、常総学院に敗れ準優勝。関東大会では、初戦で神奈川の桐光学園に敗れ、センバツ出場を逃している。

霞ヶ浦は春夏含め甲子園に3回出場しているが、いまだ未勝利。2019年夏は結果的に全国制覇する履正社と当たり、無念の初戦敗退だった。2020年は甲子園で念願の1勝を挙げられるか注目だ。

2年連続甲子園出場の土浦日大

2017、2018年と2年連続で夏の甲子園に出場した土浦日大。2018年は準決勝で霞ヶ浦、決勝で常総学院を破り、見事2連覇を達成した。だが、甲子園では2年連続で1回戦敗退と悔しい結果に終わっている。1986年夏1回戦で島原中央に勝って以来となる甲子園での勝利がほしいところだ。

土浦日大のスタイルは打ち勝つ野球。2年連続で甲子園出場を果たしているが、夏季県大会の13試合で無失点の試合は3回のみ。2017年の決勝も10-9の乱打戦だった。

さらに過去10年で完封勝ちは35試合中6試合、4失点以上が12試合と相手よりも多く点をとって勝つのが近年の傾向だ。打線が振るわないと完封や大差で敗戦することもあり、やや荒い印象があるが、勢いに乗ると止まらなくなる。3連覇を狙った2019年はまさかの4回戦敗退だったが、2020年夏に甲子園の土を踏むことはできるか。

甲子園の常連、常総学院

常総学院は2000年代に7回の夏の甲子園出場、2010年代も3回出場、選抜にも幾度も出場している甲子園の常連校だ。

過去10年の県大会で、完封勝ちが17試合、3失点以内が39試合(49試合中)、2ケタ得点は10試合にとどまっており、圧倒的な打力でねじ伏せる野球ではなく堅実な野球をしていると言える。ただ、ここ3年は県内では決勝1回、ベスト8が2回と結果は残しているものの、甲子園からは遠ざかっている。

2019年は秋季県大会で優勝。準々決勝で土浦日大を、決勝で霞ヶ浦を破っての頂点だった。しかし、関東大会初戦で健大高崎に敗れ、4年ぶりのセンバツ出場はならなかった。

夏の甲子園では2003年に優勝、2013、2016年にベスト8に進出するなど全国レベルの強豪として知られる常総学院。2020年夏は4年ぶりの甲子園を狙う。

 コメント(0件)