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【東京スプリント】本命はダート7戦5勝のガビーズシスター 重賞2勝目決めスプリント路線の主役へ

2025 4/16 06:00菊池敬太
東京スプリントの過去10年データ,ⒸSPAIA

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春のスプリント王決定戦

東京スプリント(ダート1200m・JpnⅢ)が16日に大井競馬場で行われる。

春の快速王決定戦に、昨年のカペラSで重賞初制覇を飾ったガビーズシスターをはじめ、重賞3勝馬サンライズホーク、ハイレベル世代の4歳馬エートラックス、芝GⅠウィナーのダノンスコーピオン、前走のフジノウェーブ記念を7馬身差で圧勝したイグザルトなどJRAと地方からスピード自慢が集結した。

過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す。

過去10年の東京スプリント,ⒸSPAIA
人気別成績,ⒸSPAIA


過去10年の人気では、1番人気が【4-1-2-3】と勝率、連対率、複勝率全てでトップ。2番人気が【0-3-1-6】、3番人気が【2-2-2-4】、4番人気は【2-3-2-3】で、連対馬20頭中17頭が4番人気以内と上位人気が活躍している。

所属別成績,ⒸSPAIA


所属はJRAが連対馬15頭(栗東11、美浦4)と有利。地方馬は大井が3連対、船橋が2連対だった。

年齢別成績,ⒸSPAIA


年齢は8歳馬が6連対でリード。4歳馬と5歳馬が各4連対で続く。以下6歳馬が3連対、7歳馬が2連対、9歳馬が1連対となっている。 実績面は連対馬20頭中10頭がダート1200m以下の重賞勝ち馬。また20頭中17頭が前走で1400m以下を使われていた。脚質は【逃げ5 先行8 差し6 追込1】と、好位で立ち回れる馬が活躍している。

東京スプリントの過去10年データ,ⒸSPAIA


ガビーズシスターがスプリント女王に輝く

◎ガビーズシスター
美浦所属の4歳馬。昨年のカペラS勝ちを含めダート戦ではこれまで【5-1-1-0】と堅実で、先行、差しと脚質自在。前走のリヤドダートスプリントでは、世界の強豪を相手にしぶとく脚を伸ばして3着に食い込み、能力の高さを示した。

サウジアラビアの深いダートをこなしていることから初めての地方馬場でも問題はなく、ダートの右回りは6戦6連対。前年のカペラS優勝馬は過去10年で【1-1-1-1】(通算では【2-1-2-2】)と相性が良く、今回も人気を集めること必至だろう。重賞2勝目を決めて今後のスプリント路線の主役に躍り出る。

○エンテレケイア
昨年のアフター5スター賞を含め、南関重賞3勝の実績馬。昨秋の東京盃では4着と好走し、ダートグレードでも互角の力を示している。ダート1200m以下の重賞勝ち馬で、前走1400m以下を使われている点はデータに合致。持ち前のスピードをフルに発揮できればチャンスは十分にある。

▲ティントレット
昨年は優駿スプリントを制し、続く北海道スプリントCでは地方馬最先着の3着。1400mの前走は集中を欠く場面があったが、最後まで集中できる1200mに替わるのは好材料だ。JRA勢が相手でもリズム良く走れれば上位に加わってもおかしくない。

ほか、サンライズホークは重賞3勝の実績馬。1200m戦は2023年のクラスターカップ以来となるが、ここ2戦は重賞で差のない2着と上昇ムードがうかがえる。今回も軽視は禁物だ。

全4勝が1400m以上のエートラックスだが、昨年8月の北海道スプリントカップで2着に入った内容から1200mでも対応は可能。重賞初V以来となるモレイラ騎手とのコンビで巻き返しを狙う。

イグザルトは前走のフジノウェーブ記念を7馬身差で圧勝した。好時計勝ちを収めた3走前を見れば1200mにも高い適性があり、自在に立ち回れるのも大きな強み。今の充実ぶりならJRA勢が相手でも好勝負が可能だ。

8歳馬のマックスは昨秋の東京盃で2着と好走。休み明けの前走は11着に敗れたが、今回は前に行く馬が多く展開が味方になりそう。1200mに替わるのもプラスで、上積み必至の2戦目で上位を狙う。

《ライタープロフィール》
菊池 敬太
サンケイスポーツで南関東競馬を中心に予想とコラムを掲載。近況のレース内容や傾向、データのほか、現場取材などで集めた情報をもとに高配当を狙っている。

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