4連覇中の山梨学院
4年連続で夏の甲子園出場中の山梨学院が、山梨県内で今最も力のある高校といえるだろう。2016年から2019年の夏の大会では、20試合中11試合で二桁得点を挙げている。また、すべての試合を5失点以内にまとめ、大崩れも少なく安定した強さを見せている。
2019年の秋季大会準決勝では甲府工業に7対5、決勝でも駿台甲府相手に8対5と乱打戦を制し王者の地位を確固たるものにした。
4年連続で夏の甲子園出場中の山梨学院が、山梨県内で今最も力のある高校といえるだろう。2016年から2019年の夏の大会では、20試合中11試合で二桁得点を挙げている。また、すべての試合を5失点以内にまとめ、大崩れも少なく安定した強さを見せている。
2019年の秋季大会準決勝では甲府工業に7対5、決勝でも駿台甲府相手に8対5と乱打戦を制し王者の地位を確固たるものにした。
過去4年間で3度、夏季県大会の決勝に進み山梨学院と対戦したのが東海大甲府。決勝のスコアを見ると、2019年は5対4と接戦だったものの、2017年は14対3、2016年は12対5と大敗している。
ただし、山梨学院に敗れた年の大会では、2019年は4試合で29得点4失点、2017年は4試合で50得点6失点、2016年は31得点2失点と山梨学院に次ぐ成績を収めている。2014年と2015年には、東海大甲府が連続で甲子園に出場。2015年は3回戦で山梨学院(当時は山梨学院大学付属高校)と当たり8対0で快勝しており、2020年は覇権を奪還したい。
日本航空は過去7年で6回のベスト8以上に進出する県内の強豪校。00年代は4度の甲子園出場を果たしている。
2014年の夏季県大会で山梨学院大学付属(現:山梨学院)を準決勝で破って以来、山梨学院と東海大甲府が全国の前に立ちふさがる大きな壁となっている。2014年の夏季県大会決勝も東海大甲府に9-8で惜敗している。
過去10年での両校との対戦では、6試合で7失以上と打ち込まれている。さらに、全体的に見ても過去5年、3失点以内に抑えられたのは、9試合(全17試試合)と約半数にとどまる。
強豪チーム相手でもある程度抑えられる守備力を備えることが、甲子園出場へのカギとなりそうだ。
駿台甲府は2019年の夏季県大会でベスト8、秋季大会では準優勝に輝くなど、勢いに乗っている。2017年の夏季大会でも準決勝で東海大甲府に敗れたもののベスト4に入るなど、山梨県内での実力は十分。
2019年の秋季大会の戦いぶりも強豪相手に引けをとることなく、準決勝では日本航空を破っている。その後の決勝でも山梨学院相手に8回まで同点と好勝負を展開。9回表に4失点したものの、裏の攻撃で1点を返し意地を見せた。
関東大会では東海大甲府に14-2で大敗したものの、全国レベルの強豪と戦えたことはいい経験になったはずだ。
夏季県大会4連覇中の山梨学院を筆頭に、王座奪還を期す東海大甲府、実績十分の日本航空、着実に力をつけている駿台甲府が軸となりそうだ。そこに、2018年準優勝の帝京第三、2010年と2013年優勝の日川、2019年ベスト4の甲府城西、富士学苑などが絡んで2020年の山梨の高校野球を盛り上げてくれそうだ。