「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

【夏の甲子園】5季連続出場の切符を手にしたのは48名

2018 8/7 11:05勝田聡
甲子園球場,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

5季連続出場のむずかしさ

甲子園は春、夏と年2回行われる。春の大会は春休み期間、夏の大会は夏休み期間だ。そのため、1年生の夏が最初の甲子園出場チャンスであり、2年春・夏、3年春・夏と合計5回が現在の最多出場となるのである。

1年夏からメンバー入りすることも大変だが、チームが厳しい地方大会を勝ち抜くことも簡単なことではない。今夏に5季連続で出場を果たしているチームが1校もないことが、そのむずかしさを物語っている。

今大会のベンチ入りメンバーを見渡すと1年生は48人いる。1年生は4月に高校へ入学してからわずか数ヶ月の間に、18人が許されるベンチ入りを勝ち取った有望株だ。そして同時に甲子園5季連続出場への切符を手にしたことになる。

戦後初の5季連続出場は荒木大輔

戦後、史上初となる5季連続出場を果たしたのは、「甲子園のアイドル」として人気を誇った早稲田実業の荒木大輔だった。1年夏(1980年)の甲子園では背番号「11」をつけ5試合中4完封を記録し、決勝へと駒を進めるも横浜高に敗退。のちに甲子園春夏連覇を達成する強豪・横浜高にとって初めてとなる夏の甲子園制覇だった。

その春夏連覇の立役者となるのは松坂大輔。松坂はこの1980年生まれで、大輔という名前も荒木大輔に由来する。その松坂が、荒木の甲子園初黒星の相手である横浜高に進学するのも不思議な縁だ。

また、荒木以外には、PL学園高の「KKコンビ」こと清原和博、桑田真澄らも5季連続出場を果たしている。

KKコンビの桑田は20勝3敗、清原は5季連続本塁打

荒木は5度の甲子園に出場するも優勝には手が届かず、合計5敗(12勝)を喫している。これは現行の制度(旧制中学時代は5年制だった)で考え得る最大の負け数であり、荒木ただひとりが保持している記録でもある。

その後、桑田が5季連続で甲子園のマウンドに登ったが、優勝、準優勝がそれぞれ2度、ベスト4が1度と圧倒的な成績を残し、20勝3敗に終わっている。

また、桑田とともに5季連続出場を果たした清原は、甲子園での歴代最多本塁打である13本を放っていることで有名だ。そして、史上唯一となる5季連続本塁打を記録している。

栄誉ある5季連続出場を掴む選手は……?

今大会では各チーム選手としてベンチ入りできるのは18人。監督はその18人を状況に応じて起用しながら、勝利へと導いていくのである。

この中から、栄誉ある5季連続出場を掴む選手は生まれるだろうか。

甲子園,1年生出場選手,ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

※ベンチ入りメンバーは8月4日時点(変更になる可能性あり)