スポーツビジネスで「稼ぐ」
今回から「スポーツビジネスで未来を拓く」というテーマで、なぜ、いまスポーツが社会に必要とされているのかを多角的かつ体系的に「スポーツ×○○」と掛け合わせて、コラムを展開していきたいと思う。
現在、国内では、2020年の東京オリンピック開催を契機にスポーツの分野が見直され、注目されている。それはなぜか?理由としては「稼ぐ」ことができる可能性があるのではないかと考えられているからだ。
私が研究しているスポーツマネジメントの分野も大学やビジネススクールで学べる機会が増加し、スポーツ業界で働きたいと考える人は少なくない。
ただ、注目してほしいのが、日本ではまだ稼ぐ可能性を見出している発展途上の段階であるということだ。日本ではスポーツは学校教育と混同され、プロスポーツは大企業の広告媒体や福利厚生の一環として捉えられ、稼ぐというマインドに行き着くのに時間がかかった(現在もそこに行き着いていないのかもしれない)。だからこそ、面白い産業であるともいえる。もう完成しているものに対して、手を加えるのは簡単だが、発展途上であるからこそ、成長がある。ゆえにこのコラムを書く理由として、テーマにあるようにスポーツをビジネスとして捉え、皆さんに様々な視点でスポーツを見てもらい、考えてもらえるようなものにしていきたい。