【スポーツ×お金】第1回 ダルビッシュ有、大谷翔平、柳田悠岐、丸 佳浩・・・プロ野球選手の年俸分析①|【SPAIA】スパイア

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【スポーツ×お金】第1回 ダルビッシュ有、大谷翔平、柳田悠岐、丸 佳浩・・・プロ野球選手の年俸分析①


スポーツビジネスで「稼ぐ」

 今回から「スポーツビジネスで未来を拓く」というテーマで、なぜ、いまスポーツが社会に必要とされているのかを多角的かつ体系的に「スポーツ×○○」と掛け合わせて、コラムを展開していきたいと思う。
 現在、国内では、2020年の東京オリンピック開催を契機にスポーツの分野が見直され、注目されている。それはなぜか?理由としては「稼ぐ」ことができる可能性があるのではないかと考えられているからだ。
 私が研究しているスポーツマネジメントの分野も大学やビジネススクールで学べる機会が増加し、スポーツ業界で働きたいと考える人は少なくない。

 ただ、注目してほしいのが、日本ではまだ稼ぐ可能性を見出している発展途上の段階であるということだ。日本ではスポーツは学校教育と混同され、プロスポーツは大企業の広告媒体や福利厚生の一環として捉えられ、稼ぐというマインドに行き着くのに時間がかかった(現在もそこに行き着いていないのかもしれない)。だからこそ、面白い産業であるともいえる。もう完成しているものに対して、手を加えるのは簡単だが、発展途上であるからこそ、成長がある。ゆえにこのコラムを書く理由として、テーマにあるようにスポーツをビジネスとして捉え、皆さんに様々な視点でスポーツを見てもらい、考えてもらえるようなものにしていきたい。

スポーツとお金

 その中で、今回、取り上げるのが「スポーツ×お金」である。どんなビジネスでもお金は大切であり、使う、稼ぐ、回すなどビジネスの基盤部分にあたる。このスポーツとお金の部分で一番注目を浴びるのは、選手の年俸ではないか。毎年、プロ野球やJリーグのシーズンオフに「○○選手は何億円で更改」と騒がれ、アメリカやヨーロッパの移籍や契約では何十、百億円という数字も飛び交う。この年俸に人々は夢をみる。今回はプロ野球選手の年俸について分析していきたいが、巨額な数字の比較は多くの方が行っている。ゆえに、球団経営の側面から見ていきたい。

 まず、プロスポーツクラブ経営の側面から見ても、一番多くのお金を使うのが選手や監督の年俸=人件費である。
 多くのプロスポーツクラブの運営資金の中で、50%以上は人件費にあたる。適正として50%以内が妥当とされているが、アメリカやヨーロッパのクラブで70%を超えているクラブが多数存在した。結果、倒産するクラブも出てきた。実際に日本でも身売りや倒産するクラブも出ている。
 ヨーロッパではUEFA(ヨーロッパサッカー連盟)が各クラブに対して、支出を収入内に収めるファイナンシャルフェアプレーを2012年に制定し、健全経営を推進している。日本でも、Jリーグ発足以降、経営の視点が見直され、赤字経営を脱却しようとようやく試みられている。

高騰する年俸の功罪

 しかし、選手に対して巨額のお金を投じる傾向は留まらない。それがプロスポーツの魅力であり、難しさでもあるからだ。
 プロスポーツクラブの一番の商品はゲーム(試合)である。この商品を作り出す原材料として最重要部分にあたるのが選手である。その中でもスター選手の存在は別格の扱いをされてきた。日本では、このスター選手を獲得すること=戦力的にも集客的にも絶対的なものであると信じられてきた。特にプロ野球はそうである。ON時代から原辰徳、桑田真澄、松井秀喜と受け継がれ、FAで落合博満、清原和博など他球団のスター選手もかき集めた。そして、新聞、テレビと本業に活かす巨人中心のビジネスモデルを確立し、プロスポーツの頂点を極めて子どもたちの憧れであった。

 現にプロ野球選手の平均年俸は1980年602万円だったが、2017年3826万円(税引き後)と過去最高を記録し、巨人の動きに他球団も負けまいと年俸の総額を上げていった。
 料理で例えると最高級の素材を集めれば、最高の料理ができるのではないかと考えた。しかし、最高の料理はできなかった。まず、根本でどんな料理を作りたいのかを考えなかったのとコストとベネフィットの問題である。やはり各球団でどのようなチームを作りたいのかを考えなければ、素材をいかし切れない。いわゆる理念やビジョンの話である。また、それに対する支出と利益を考えなければいけないのはビジネスの鉄則である。

 しかし、プロ野球ができなかった要因として、前述した親会社の広告宣伝費や福利厚生費で赤字を出してもいい(親会社の税金対策ともいうが)という特殊な環境にあり、一般企業ではあり得ない財務管理や支出を行っていた。
 ただ、近年、エンターテイメント産業や社会の流れから、この環境が維持できなくなったプロ野球界で球団独自、そして、選手個人にも違う流れが生まれている。

 

 次回は、昨年から今年にかけて移籍動向と年俸で注目されたメジャーリーガーダルビッシュ有と、大谷翔平と人のスター選手を送り出した日本ハムファイターズを中心に球団と選手の年俸について詳しく分析していく。


【スポーツ×お金】第1回 ダルビッシュ有、大谷翔平、柳田悠岐、丸 佳浩・・・プロ野球選手の年俸分析②

 

 

《ライタープロフィール》
藤本 倫史(ふじもと・のりふみ)
福山大学 経済学部 経済学科 助教。広島国際学院大学大学院現代社会学研究科博士前期課程修了。大学院修了後、スポーツマネジメント会社を経て、プランナーとして独立。2013年にNPO法人スポーツコミュニティ広島を設立。現在はプロスポーツクラブの経営やスポーツとまちづくりについて研究を行う。著書として『我らがカープは優勝できる!?』(南々社)など。

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