最強メンバー揃えた星野ジャパン
2008年に開催された北京オリンピック。オールプロの最強チームで臨んだはずの野球日本代表は4位に終わった。当時の代表メンバーと結果を振り返る。
金メダルを逃したアテネの無念を晴らすべく、星野仙一監督がメンバーを選出。日本ハムのエース・ダルビッシュ有や当時19歳の田中将大(楽天)、前年2007年の首位打者・青木宣親(ヤクルト)ら後にメジャーで活躍する選手も名を連ねていた。
2008年に開催された北京オリンピック。オールプロの最強チームで臨んだはずの野球日本代表は4位に終わった。当時の代表メンバーと結果を振り返る。
金メダルを逃したアテネの無念を晴らすべく、星野仙一監督がメンバーを選出。日本ハムのエース・ダルビッシュ有や当時19歳の田中将大(楽天)、前年2007年の首位打者・青木宣親(ヤクルト)ら後にメジャーで活躍する選手も名を連ねていた。
予選リーグ初戦のキューバ戦。日本はダルビッシュを先発に立てたが2-4で敗れ、続くチャイニーズタイペイ戦は6-1、オランダ戦は6-0で勝ったものの、4戦目の韓国戦を3-5で落とす。カナダ戦は1-0、中国戦は10-0で連勝したが、最後のアメリカ戦は延長11回、2-4で敗れ、4勝3敗の4位で辛くも決勝トーナメント進出を決めた。
8月22日、準決勝の相手は韓国。初回と3回に1点ずつ奪い幸先のいいスタート切るが、同点に追いつかれて迎えた8回、悪夢のようなシーンが待っていた。韓国に2点を奪われ、なお2死一塁、相手打者の左中間へのフライを、本来は右翼手ながらレフトに入っていたG.G.佐藤が落球。さらにピンチが広がり、結局この回4点を失って2-6で敗れた。佐藤は4回にも打球をトンネルするエラーをしており、明らかに精神的に動揺していた。
翌23日の3位決定戦。相手はアメリカだった。星野監督は前日2失策のG.G.佐藤をスタメンで起用した。しかし、3回にショート後方への平凡なフライをまたしても佐藤が落球。それが失点につながり、結局4-8で敗れ、シドニー五輪以来2度目となるメダルなしに終わった。
北京五輪代表メンバーのプロ通算成績は表の通り。
投手陣はアテネ組の合計1292勝840セーブには及ばないものの、1214勝820セーブ。登録がアテネより1人少ない上、現役選手がさらに数字を上積みする可能性を考えると、アテネと遜色ない強力投手陣と言える。
野手陣は逆にアテネ組より1人多いとはいえ、合計23619安打とアテネ組より1000本以上多く、改めて豪華メンバーだったことがよく分かる。それでもメダルに届かなかったのが一発勝負のトーナメントの怖さでもある。
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