スマッシュの特徴と心得
一番強烈なインパクトがあり、最速のショットが「スマッシュ」です。プロのスマッシュは時速400km以上出るので、観客も盛り上がるスーパーショットとなります。その分、試合で決めるには、相当練習が必要。スマッシュは、シャトルを斜め上で捉えるのが基本です。上から下へ、ラケットを振り下げることで、勢いのあるスマッシュが打てます。
また、ネット上の白い部分を狙って打つと、床と平行の弾道になるでしょう。動作をゆっくり一つずつ確認することで、精度の高いショットに近づけることができます。流れで打つのではなく、しっかりとフォームや打ち方を身に付けましょう。
スマッシュの注意点
「既にスマッシュは打てるけれども、試合で決まらない」という方は、練習メニューを考え直す必要があります。まずは、20本1セットでノック練習してみてください。そこから、「どうしたら速いスマッシュが打てるのか?」を意識して、繰り返し打つことで「気付き」が生まれます。フットワークが甘いと感じれば、カニ歩きで飛び付くことをイメージして練習しましょう。流れで打ってしまうのであれば、しっかりと地に足付けてスマッシュを身に付けてください。
ジャンピングスマッシュが癖になっているケースもあるので、着実にきれいなフォームの習得を心掛けましょう。
上達のコツは、「打つ前の段階」を極める
試合中にスマッシュが決まるかどうかは、「すぐにスマッシュが打てる体勢」に入ることが重要です。スマッシュ時やスマッシュ後に「素早いモーション」を心掛けている方は多いですが、「素早いセット」を意識する方は少ないです。
これは、上級者でもマスターしていないケースがあります。シャトルを「ひも」でつるしたり、手投げによるトスノックをすると、「すぐにスマッシュが打てる体勢」をマスターできるでしょう。フットワークを忘れずに、打ったらすぐに構えることも大切です。
より良いスマッシュを決めるコツ その1
スマッシュの心得やフォームを身に付け、素早く構える練習をしても、試合で決まらないことがあります。その場合、細かいコツが必要になります。特に、勢いがあって当たった感触が良くても、ネットに当たってしまう方が多いです。解決策としては、「シャトルに当たる瞬間を高くすること」が挙げられます。ジャンプするイメージで打つと、理想のスピードで相手コートへ入れられます。ジャンピングスマッシュも有効ですが、それに慣れ過ぎると安定しません。
より良いスマッシュを決めるコツ その2
相手のコートへ入れられるけれども、速さが足りずにリターンされてしまう場合もあります。より速いスマッシュを打つには、「手首を返す」か、「打つ瞬間にラケットのグリップを握る」のが上達のコツです。手首だと痛めてしまう恐れもあるので、グリップを握るほうが無難かもしれません。バックハンドで素早いスマッシュを打つには、「腹筋を入れる」のが効果的な方法です。バックハンドのほうが力強さに欠けるので、体全体で打ち込むほうが決めやすいでしょう。
そのほか、「シャトルがラケットに当たる瞬間まで見る」「全身のひねりを加える」など、力強いスマッシュを安定させるコツはいろいろあります。
まとめ
いかがでしょうか?
バドミントンのスマッシュは、試合の流れを変えるほどの勢いがあるショットとなります。
とても盛り上がる打ち方ですが、決めるのも難しいのがスマッシュ。
腕の振りというよりも、「スマッシュが打てる体勢」を意識することが大切です。
基本を身に付けて、安定したスマッシュを心掛けましょう。