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リュージュ・ボブスレー・スケルトンの違いについて

2017 2/9 09:26
ボブスレー リュージュ
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Photo by Martynova Anna / Shutterstock, Inc.

リュージュとボブスレー、スケルトン……なんとなくオリンピック競技だということは知っているけれど、その違いはわからない。 そもそも、やったことも見たこともない。そんな人が多いと思います。 今回は、似ているようで実は違う3つの競技の違いを解説します。

3種目共に今では冬季オリンピックの正式種目!

ボブスレーは1924年の第1回大会(シャモニー・モンブラン大会)から、スケルトンは1928年の第2回大会(サンモリッツ大会)から、リュージュは1964年の第9回大会(インスブルック大会)から、冬季オリンピックの正式競技に採用されています。
3競技とも、元々はソリ遊びだったものが、違った形で進化したものであり、いずれも強豪国はヨーロッパに集中しています。日本ではなじみのない競技であり、残念ながら日本人選手はいずれの競技においてもメダル獲得に至ったことはありません。

リュージュとは?

JOCのホームページによれば、リュージュとはフランス語で「木ソリ」を意味します。元々は重い荷物を運搬するためのソリでしたが、スイスでスポーツ化されました。
1879年にはスイスのダボスに専用コースが作られ、1881年に競技会が開催されています。スイス発祥のスポーツだけあって、現在でもスイスはリュージュの強豪国です。この競技の最大の特徴は、ほぼ生身の人間が、足首だけを使って、氷上を非常に高スピードで走り抜けていくというところです。

ボブスレーとは

ボブスレーとは、鋼鉄のソリの中の前方にハンドル、後方にブレーキを備えたものです。当初は雪国での交通機関や木材を運搬する際に使用されていたソリでしたが、これを競技用に改良したものを指します。 ボブスレーでは、スタート時に選手がソリを押し、勢いをつけた上でソリに息を合わせて乗り込みます。そこから先はドライバーとなった選手が手でハンドルを操作し、コースに沿ってソリをコントロールしながらゴールを目指します。
最高時速は130km~140kmにも達し、「氷上のF1」とも評されるスポーツです。

スケルトンについて

スケルトンも、元々はソリから発展したスポーツです。最も簡易なソリをうつ伏せでお腹の下に敷いて滑ります。そもそもは、使用されていたソリが骨組みだけであり、まるで骸骨のようであったことから、スケルトンと名付けられました。
リュージュと表裏は異なるものの、ほぼ生身の人間がコースを滑走する点は似ています。全長1300m~1500mのコースを滑り、そのタイムを競います。一時期、事故が多発したため、オリンピックの正式競技から外されたこともあります。

各競技の違いについて

以上のように、スケルトンやリュージュはほぼ生身の人間がコース上をソリに乗って滑走します。これに対して、ボブスレーはソリというイメージよりも、乗り物に乗り込んで、斜面を下るスピードを競うといったイメージでしょう。
オリンピックでは、リュージュには一人乗り、二人乗りが採用され、選手の体重制限はなく、一定の重りをつけることも認められています。これに対して、ボブスレーは二人乗り、四人乗りが採用され、ソリを含めた総重量も規定されています。スケルトンは、男女それぞれ一人乗りのみで競われます。
かつて事故が多発したスケルトンですが、現在では防具の義務化が図られたため、そこまで大きな危険をはらんだものではなくなっています。

まとめ

リュージュ、ボブスレー、スケルトン。いずれも日本人にはあまりなじみのない競技です。また、日本人メダリストも誕生していません。
氷で作ったコースをソリのような乗り物で高速で下り、そのタイムを競うという点で似たような競技ではありますが、上記のようにさまざまな違いがあり、そもそもの発達の経緯も違います。 このような特徴を知った上で競技を見るのも一興でしょう。

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