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映画「クール・ランニング」とボブスレージャマイカ代表

2017 2/9 18:26
ボブスレー ジャマイカ
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Photo by Iurii Osadchi / Shutterstock, Inc.

日本人にとっては馴染みの薄いスポーツであるボブスレー。 ボブスレーを描いて大ヒットした映画があるのをご存知だろうか? 「クール・ランニング」という映画で日本では1994年に公開になった。 今回はこの映画で有名になったボブスレー・ジャマイカ代表を取り上げてみたいと思う。

そもそもボブスレーとは?

ボブスレーは1924年の第1回シャモニー・モンブラン大会からオリンピックの競技種目に採用されている。 1台のソリに2人または4人が乗り込み、コースを滑走し、そのタイムを競う競技だ。 スタートすると選手はソリを押し、加速をつけてタイミングよくソリに乗り込む。この際の加速が勝敗を大きく分ける結果になる。
その上でドライバーがハンドルを操作する。この加速・ハンドル操作と、ソリの性能そのものが勝敗に大きな影響を与える競技だ。

「クール・ランニング」の概要

クール・ランニングは、南国ジャマイカのボブスレーの男子4人組チームが、1988年のカルガリーオリンピックに出場した際の実話を基にして、作成されたスポーツ映画かつコメディー映画だ。
そもそも雪が降らない南国の選手が雪国のスポーツであるボブスレーに挑むという意外性、そして、その中でも彼らのソウルミュージックであるレゲエを忘れずに結束を強め、最後には感動を呼ぶ姿が話題を呼ぶこととなり、映画は大ヒットした。

あらすじ

1987年のストーリー。元々は陸上100mのオリンピック代表候補だった主人公は、選考レースで転倒してしまい、オリンピック出場の夢が絶たれてしまう。 もっとも、主人公は、住んでいる街にオリンピックのボブスレー競技でかつて金メダルを獲得したことがある選手がいることを耳にし、その元選手をコーチにつけ、オリンピック出場を目指す。
その過程ではそもそもソリが手に入らなかったり、他の国の選手に嘲笑されたり、強豪国スイスの真似をしようとして自分たちを見失ったりしながらも、結束を強めていく様子がコミカルに描かれている。 最終的に彼らは自分たちの「クール・ランニング」という原点に立ち返り、オリンピックで見事8位に入線。
その翌日の試技では、転倒してしまうが、全員でソリを担いでまでもゴールする・・・というフィナーレだ。

実際のジャマイカ代表はどうなのか。

ちなみに、この映画の登場人物は架空の名前だ。また、ノンフィクションでもない。 この映画がヒットしたことで、ジャマイカ代表は国の援助を得ることができ、2002年のソルトレイクシティ大会まで、5大会連続出場を果たす。
その後、国の援助が減ってしまったこともあり、オリンピックの舞台からは遠ざかっていたが、2002年の当時の選手が現役復帰したことで、再度国の援助を得ることができ、ソチ大会には見事出場を果たした。

下町ボブスレー

下町ロケット・・・ではない。言葉の意味はそう遠くはない。すなわち、日本の下町の町工場がその高い技術力をもってボブスレー製作に乗り出したのだ。しかし2018年の韓国・ピョンチャンオリンピックでは、日本代表チームは国産の下町ボブスレーを採用しないことを決定してしまった。そこで下町ボブスレーがオファーをかけたのがジャマイカのボブスレーチームだ。
ジャマイカチームは下町ボブスレーを採用することを決定した。ジャマイカボブスレーチームと日本には、実は意外なつながりがあるのだ。

ジャマイカ代表の今後

下町ボブスレーでピョンチャンオリンピックに挑むボブスレー・ジャマイカ代表。 ソチオリンピックでは何とか出場にこぎつけたが、最下位の29位に終わっている。 ソリの性能では、日本の技術を味方につけたが、政府の補助金ももっと導く必要がある。
現にソチオリンピックでは、募金をかき集め(最終的には、募金が集まりすぎる事態になったようだが・・・)、何とか出場した、という経緯がある。 ピョンチャン大会では、政府の援助も十分に受け、クール・ランニング第2章を見せてほしいものだ。

まとめ

南国でありながら連続出場を続けるジャマイカ代表には、映画の大ヒットそして、ヒットからの資金援助というこんな裏のストーリーがあったとは驚きだ! 日本代表も次回、平昌大会では、ぜひとも、頑張ってほしいところだ。

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