中断も試合の流れを左右した
カナダ・モントリオールで開かれているロジャーズカップ2回戦に錦織圭が登場した。3勝7敗と大きく負け越しているガスケ(フランス)と対戦。第3セットまでもつれる激戦となったが、第2セット途中からの降雨による中断も影響し、錦織は逆転負けで2回戦敗退を喫した。
第1セット、錦織は最初のサービスゲームからいきなりブレークを許したが、第3ゲームでは果敢に前に出る攻めを見せ、すかさずブレークバックに成功。第9ゲームでは長いラリーを制し、再びブレークを奪った。しかし、第10ゲームのサービングフォーセットを錦織は取り切れず、タイブレークに突入。タイブレークでは錦織がミスを重ねて先行されたが、アングルや逆クロスのウィナーで何とか第1セットをものにした。
第2セット、錦織は1ゲーム目からポイントを先行するが、ガスケの深いリターンにミスを誘われ、いきなりブレークを許した。第2ゲームに入ると逆に錦織はガスケのミスにも助けられ、0-30と先行したが、ここで悪天候により2時間の中断となった。再開後は錦織がバックハンドウィナーを決め、15-40とチャンスを握ったものの、リターンミスを重ねてチャンスを逃した。流れを失った錦織は第3ゲームでガスケに2度目のブレークを許し、このセットは2-6で簡単に落としてしまう。
第3セットは両者高い集中力を発揮し、錦織はドロップショットをはじめ多彩な攻撃を見せる。反対にガスケはサーブや強烈なバックハンドなどで応戦。互いにキープが続いたが、第9ゲームでガスケにブレークを奪われて4-5とされ、絶体絶命のピンチを迎えた。しかし、錦織は続く第10ゲームで2本のウィナーを決め、勢いに乗り土壇場でブレークバックに成功。第12ゲームではマッチポイントを握りながらサーブでしのがれ、勝負はタイブレークに突入した。
タイブレークに入ると錦織は先行される苦しい展開。4-4まで追いついたが、そこから錦織はフォアハンドで痛恨のミスを犯す。錦織は最終的に立て直すことができずに敗戦。痛めていた右腕も影響したのか、2回戦敗退という結果に終わった。