オリンピック競技としての卓球
卓球というスポーツの歴史は、1890年代のイギリスで、食後の楽しみとしてテニスの代わりに始められたと言われています。当時は葉巻入れのふたをラケットにし、シャンパンのコルクを丸めたものをボールとして使っていたそうです。ロンドン市内には高級卓球クラブ「バウンス」があり、ここが発祥の地とされています。オリンピック競技種目になったのは1988年のソウルオリンピックからで、30年足らず。オリンピックの競技種目としては比較的新しい部類に入ります。
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2020年に開催が決まった東京オリンピック・パラリンピック。直近の2016年リオ五輪への出場を目前に控えている卓球は、先日出場選手が発表されたばかりです。そもそも卓球の出場資格は?期待される選手は?などなど、気になる情報をわかりやすくご紹介します。
卓球というスポーツの歴史は、1890年代のイギリスで、食後の楽しみとしてテニスの代わりに始められたと言われています。当時は葉巻入れのふたをラケットにし、シャンパンのコルクを丸めたものをボールとして使っていたそうです。ロンドン市内には高級卓球クラブ「バウンス」があり、ここが発祥の地とされています。オリンピック競技種目になったのは1988年のソウルオリンピックからで、30年足らず。オリンピックの競技種目としては比較的新しい部類に入ります。
オリンピックの出場資格というのは、実は競技ごとに細かく定められています。例を挙げると2006年トリノオリンピックの際、フィギュアスケートの浅田真央選手が当時国際スケート連盟が定めた出場資格年齢である15歳にわずか87日足りず出場できなかったというのが話題になりました。
卓球の場合は年齢制限はなく、国際卓球協会(ITTF)が公表するランキングに基づき男女それぞれ代表枠3名(シングルス2名、ダブルス要員1名)が決まります。団体要員も日本卓球協会がその年の成績や実績を考慮し決定します。年齢制限がないことで、若く有望な選手が早くから世界の舞台で活躍できるというメリットがあります。
2016年にブラジルで開催されたリオオリンピックでは、「愛ちゃん」の名で親しまれている福原愛選手が4大会連続出場という快挙を達成しました。15歳で初出場した2004年アテネオリンピックが最初です。 まさにベテランとして日本卓球代表を牽引する選手ですね。個人でのメダルとはなりませんでしたが、団体で銅メダルを獲得する大活躍をみせてくれました。2020年の東京五輪への出場も期待したいところです。
福原愛選手の他にリオ五輪の代表に選ばれた女子選手は、石川佳純選手と伊藤美誠選手は東京オリンピックでの活躍も期待されます。男子は水谷隼選手、丹羽孝希選手、吉村真晴選手、この3人が日本史上初の男子卓球にメダルをもたらしてくれました。若い選手も多く、今後の日本卓球を福原選手のように引っ張っていく選手になり、東京オリンピッックでの活躍も期待したいですね。
常にトップを独走するのは中国。国が強化に取り組むということだけあり、その強力さはメダルの保有数で明らかです。正式種目になってから卓球の金メダルは28個。28個中24個が中国が獲得しています。日本が初めてメダルを獲得したのは2012年のロンドン五輪団体戦。日本卓球史上初快挙に日本中が歓喜しました。次に期待されるのは悲願の初の金メダル獲得です。東京五輪で実現したら感慨もひとしおです。期待をせずにはいられません。
いかがでしたか?出場資格に年齢制限がないことから10代~20代後半までの年齢層の選手が完全に実力で代表選手に選ばれる卓球。東京五輪を控える卓球からますます目が離せません。