「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

飛込競技の名選手と言えば?徐々にレベルを上げている日本の飛込競泳陣

2016 11/10 10:16
飛込競技
このエントリーをはてなブックマークに追加

Photo by bikeriderlondon/Shutterstock.com

1904年のセントルイスオリンピックから始まったこの飛込競技ですが、歴代優勝者を見るとアメリカや中国の選手が多いことがわかります。しかし近年日本人選手もレベルを上げてきており、世界大会やオリンピックでメダルが夢ではないレベルまで選手が育ってきています。ここでは、その中でも知っておくべき選手を紹介していくことにしましょう。

アメリカの飛込競技選手、デービッド・ボウディア

まず押さえておきたい現在の飛込の代表的な名選手といえばデービッド・ボウディア。1989年生まれのアメリカの飛込競技選手です。彼の功績の一つとして、2012年のロンドンオリンピックでの金メダルがあります。
2000年から飛込みを本格的にスタートさせたボウディアは、2005年にアメリカチームに召集されます。2008年にはアメリカチームの中でも好成績を収めるようになり、代表選手に選出されるようになっていきます。
そして2012年のロンドンオリンピック。彼の競技種目は10m高飛び込みと、ニック・マクロリーと組んだ10mシンクロ高飛び込みでした。彼はシンクロでも好成績をおさめており、このロンドンでも見事銅メダルを獲得しました。そしてシングルでは10m高飛び込みで当時の世界ランキング1位チウ・ボを抑えて見事金メダルを手にすることになりました。

日本の飛込競技選手、板橋美波

2000年生まれの板橋美波選手。現在16歳の彼女は高飛込競技でリオデジャネイロオリンピック出場を果たしました。
彼女は小学1年生のころから競泳を習うようになり、飛込みには3年生から転向しています。中学生時代には3年生で日本選手権2冠と日本選手権の3m板飛び込み優勝を達成するなど、その類まれなる素質を開花させました。さらには2015年の日本選手権でもロンドンオリンピックの銀メダルレベルの高得点で優勝を飾ります。
この若さですでに世界レベルにまで達している彼女のこれからの活躍に期待が集まっています。

日本の飛込競技選手、板橋美波のスゴ技とは!

リオオリンピック代表選手となった板橋美波選手。彼女は2015年の日本選手権優勝など数々の記録を打ち出してきました。
実は、現在世界の女子選手の中では彼女にしかできないスゴ技があるんです。その技とは、"前宙返り4回半抱え型"と言われている"109C"という大技です。この109cとは、演技番号を表しているのですが、
(1)最初の「1」とは飛込み台から前をむくこと。
(2)「0」は、途中に宙返りを入れないこと。
(3)「9」とは、宙返りの回数を4回転半入れること。
(4)「C」は、飛込みの姿勢が体を丸めて膝を抱える形であること。
この4つを演技構成にしているという意味なんです。
ほんの数秒でこれだけの要素を入れるなんて凄過ぎますよね。そんな彼女が魅せる大技をぜひ応援しましょう。

日本高飛込競技の先駆者、寺内健選手

1980年生まれの日本高飛込競技選手の寺内健選手。
生まれてすぐに水泳を始めた彼は、8歳で高飛込みの練習を始めます。中学2年の時には日本選手権で史上最年少での優勝を飾り、高校1年生の時にはアトランタオリンピックに出場して10位に入りました。2000年のシドニーオリンピックでは、高飛込みで日本人歴代最高位の5位をマークし、3m板飛込みでは8位に入賞するなど、まさに日本の高飛込み界は彼が牽引してきたと言っても過言ではありません。そして2001年の世界選手権3m板飛込みでは、見事銅メダルを獲得したのです。
2009年に一度引退をしましたが、2011年には選手復帰し、今もなお活躍しています。

日本リオオリンピック代表選手、坂井丞選手。

リオオリンピック代表選手の一人・坂井丞選手。彼は1992年に神奈川県で生まれました。家族は全員飛込みの選手でまさに飛込み一家としても有名です。そんな家庭環境で育った彼は、高校時代に3年連続で板飛込み、高飛込みの2冠を達成するなど、その才能をいかんなく発揮しました。
日本選手権でも成績を残し、2001年には、1m板飛込み優勝、そして2010年には、3m板飛込みと高飛込みで見事優勝を決めています。世界での戦いも続けており、2016年のFINA飛込みワールドカップで3m板飛込みで準優勝するなどの成績を納め、リオオリンピックの代表の座をつかむことができました。
まだまだ成長半ばの坂井選手のこれからの活躍に期待しましょう。

まとめ

以上、飛込競技の名選手、特に日本の選手を中心に紹介してきました。飛込競技とは高度な技の微妙な差により、ほんの数秒間で点数が決まってしまいます。海外だけでなく、最近では日本選手もレベルを上げてきており、世界で一人しかできない技を持つ選手も存在し、益々盛り上がってきております。今後の飛込競技で彼らが世界に喰い込んでいくことを期待し、みんなで応援していきたいですね。