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【大相撲】霧島もピンチ…短命大関続く負の連鎖を止めるのは誰だ?

2023 7/18 06:00SPAIA編集部
イメージ画像,ⒸIrene M M/Shutterstock.com
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高安以降、7人中5人が大関から陥落

大相撲名古屋場所で新大関・霧島の苦境が続いている。右肋骨骨挫傷で初日は不戦敗となり2日間休場。4日目から出場しているものの9日目を終えた時点で3勝4敗2休と黒星先行している。負け越せば来場所でいきなりカド番の大ピンチだ。

最近は大関に昇進しても短命で終わる力士が多い。2017年5月場所後に大関昇進した高安以降、7人中5人がその後、大関から陥落している。残る2人は横綱・照ノ富士と大関として奮闘している貴景勝のみだ。

新大関場所の成績とその後


高安は大関在位15場所で陥落。直前3場所合計37勝を挙げた怪力・栃ノ心は2018年5月場所後に大関昇進したが、わずか5場所で陥落し、翌場所10勝を挙げて返り咲いたものの結局2場所で再び陥落した。

朝乃山はコロナ禍の週刊誌沙汰で出場停止処分を受けたため事情は違うが、2020年9月場所後に昇進した正代は大関在位13場所で陥落。2022年初場所後に昇進した御嶽海はたった4場所で陥落した。

3関脇が大関取りに挑戦も重要なのは昇進後

それぞれがケガや何かしらの痛みを抱え、ベストコンディションを維持するのが難しいとはいえ、今後の角界を背負っていくべき新大関がすぐに陥落していてはファンの期待も萎む。やはり強い大関や横綱が相撲人気回復には必要だ。

今場所は豊昇龍、大栄翔、若元春の3関脇が大関取りに挑んでいる。大関に2人同時昇進は昭和以降で8例あるが、3人同時昇進は一度もなく、史上初の快挙となる可能性もある。

しかし、重要なのは大関に昇進してからだ。安定して2桁勝ち、常に優勝争いに絡むような活躍が大関には求められる。お互いに切磋琢磨できる群雄割拠の状況だからこそ、そこから突き抜ける強い大関の誕生が期待される。

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