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第101回箱根駅伝登録選手の出身高校ランキング 埼玉の名門がトップに浮上

2024 12/12 07:00鰐淵恭市
イメージ画像,ⒸChiccoDodiFC/Shutterstock.com
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全国高校駅伝出場44回の埼玉栄が最多11人

2025年1月2、3日に開催される第101回箱根駅伝の出場20大学と関東学生連合チームの登録選手(各チーム16人)が発表された。長距離ランナーが憧れる箱根路に挑む権利を持つ登録選手は、どの高校出身が多いのだろうか。

箱根駅伝出身高校ランキング


101回大会で最も多かったのは、全国高校駅伝出場44回(2024年を含む)、優勝1回を誇る埼玉栄で11人だった。前回大会も12人で2位と、近年は出身校ランキング上位の常連となっている。

11人の内訳を見ると、国学院大、大東大、中大が2人、駒大、東洋大、日体大、神奈川大、関東学連が1人となっている。

全国高校駅伝では2年前が4位、昨年が5位と2年連続入賞(8位以内)を果たしており、11人のうち2年生が4人、1年生が3人と下級生に多い。今後、各校の主力級に成長するかもしれない。

昨年度出身ランキング3冠の洛南は2位

2位は2023年度の学生3大駅伝全ての出身校ランキングでトップだった洛南(京都)で、前回大会から3人減って10人となっている。全国高校駅伝の出場回数は31回。優勝経験はないものの、近年は毎年のように優勝候補に挙がっている。

10人の内訳は、中大が3人、青学大、駒大、早大、帝京大、立大、山梨学院大、神奈川大が1人となっている。埼玉栄とは対照的に、青学大の若林宏樹、駒大の佐藤圭汰、中大の溜池一太ら、各校の主力級が多いのも特徴だ。

3位に高校駅伝最多優勝の世羅、4位以下も名門ズラリ

3位は全国高校駅伝で史上最多の11度の優勝を誇る世羅(広島)で8人だった。内訳は駒大が3人、青学大、法大、帝京大、山梨学院大、神奈川大が1人だった。

4位は昨年の高校駅伝王者の佐久長聖(長野)と高校駅伝5度優勝の大牟田(福岡)で7人。長く高校駅伝界を引っ張る両校が並んだ。

早大主将の伊藤大志の母校・佐久長聖の内訳は、早大が3人、順大が2人、創価大と日体大1人となっている。青学大のエース太田蒼生の母校・大牟田の内訳は青学大と立大が2人、創価大、日体大、順大が1人だ。

かつての高校駅伝界の王者で世羅に続く8度の優勝を誇る西脇工(兵庫)は6人で6位タイだった。前回大会も7位タイ。高校駅伝の最後の優勝が2002年と、栄冠から遠ざかっているのが影響しているのか、トップ5に入れない状況が続いている。

6位タイには学法石川(福島)、国学院久我山(東京)、九州学院(熊本)も名を連ねた。いずれも駅伝ファンにはなじみの学校だ。

今回も意外だったのは、全国高校駅伝で一昨年優勝、昨年2位の倉敷(岡山)が3人しかいなかったことだ。前回も4人だった。この数字だけ見れば、大学進学後に伸び悩んでいるのかもしれない。

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