篠原倖太朗、佐藤圭汰、山川拓馬が駒大の3本柱
学生駅伝の締めくくりとなる箱根駅伝が2025年1月2、3日に行われる。史上6校目の学生駅伝3冠を狙う国学院大の前に強力なライバルが立ちはだかる。2年前の3冠・駒大、前回の箱根王者・青学大だ。
今季の駒大は出雲、全日本とも2位。ただ、同じ2位でも出雲と全日本では意味合いが違う。
アンカー勝負となった出雲では、駒大のエースで主将の篠原倖太朗が国学院大の平林清澄に競り負けた。敗北感が漂うものだった。
全日本では序盤で出遅れた。それでもアンカー山川拓馬が2分以上差のあった青学大を抜き、2位に上がった。収穫を感じる2位だった。
駒大と言えば、ハーフマラソンの学生日本選手最高記録を持つ篠原、5000メートルの学生日本選手最高記録を持つ佐藤圭汰の2枚看板だった。そこに山川が加わった。学生陸上界のトップクラスが3人もいるのは強みだ。
大八木弘明総監督も「山川は(箱根の)2区でも5区でもいける」。本当に山川が山上りの5区で力を出せるなら、他校には驚異となる。
チームとしての調子も上がっている。箱根の選手選考にも影響を与える11月の上尾ハーフでは出場選手9人全員が自己ベスト(初ハーフを含む)を更新。1時間1分台が1人、1時間2分台が6人とタイムも良かった。箱根に向けての好材料だろう。
懸念材料は、けがのため今季は駅伝を走っていない佐藤の状態だ。2年ぶりの箱根の優勝には佐藤の力が欠かせないが、現在の状態が分からない。万全の状態で佐藤が走れるかどうかは、駒大の結果を大きく左右する。