佐久長聖が大会新記録で6年ぶり優勝
第74回全国高校男子駅伝が12月24日、たけびしスタジアム京都(西京極総合運動公園陸上競技場)を発着点とする7区間・42.195キロのたけびしスタジアム京都付設駅伝コースで行われ、佐久長聖(長野)が2時間1分0秒の大会新記録で6年ぶり3回目の優勝を果たした。
前回、大会記録で優勝した倉敷(岡山)が2位、八千代松陰(千葉)が3位、須磨学園(兵庫)が4位、埼玉栄が5位に入った。
後に箱根駅伝やオリンピックに出場するランナーも輩出している「都大路」。歴代優勝校は下の通りとなっている。
最多優勝は世羅の11回、大迫傑は佐久長聖の初優勝に貢献
1950年の第1回大会から2連覇した世羅(広島)は歴代最多11回の優勝を誇る名門だ。直近では2020、21年にも連覇を果たしている。
世羅に続く8回の優勝を誇るのが兵庫の名門・西脇工。1994年から2連覇、1年おいて1997年から2連覇し、1996年の報徳学園を含めて兵庫県勢で5連覇したこともある。ただ、2002年を最後に優勝から遠ざかっており、復活が待たれる。
西脇工と並んで仙台育英(宮城)も8回優勝。2003年から3連覇し、直近では2019年にも優勝した。
1978年までに7回優勝したのが小林(宮崎)。続く報徳学園は1983年からの3連覇を含め、1980年代から90年代だけで6回の優勝を果たした。さらに大牟田(福岡)が5回優勝で続いている。
優勝はしていないが、1970年に佐伯豊南(大分)の宗茂、宗猛兄弟や、1972~74年に四日市工(三重)の瀬古利彦らも激走。マラソンの元日本記録保持者・大迫傑は2008年に佐久長聖(長野)のアンカーとして初優勝に貢献している。
今回の出場選手から未来のオリンピアンは誕生するか。今後の成長を楽しみに待ちたい。
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