3本柱と下級生の力、過去最高の3位以上を狙う国学院大
第100回箱根駅伝(2024年1月2、3日)で台風の目になるような大学はどこだろう。力をつけ、過去最高順位を狙う二つの大学を紹介する。
8年連続17回目の出場となる国学院大。5大会連続1桁順位で前回大会は4位だ。いわゆる名門、古豪ではないが、近年最も力を付けてきた大学の一つであることは間違いない。
過去最高順位は96回大会の3位。今季の3大駅伝は出雲で4位、全日本は3位と好調を維持するだけに、「台風の目」というのは少し失礼かもしれない。前田康弘監督も「過去最高の戦力がそろっている」とさらなる高みを見据えている。
1万メートルの上位10人の平均タイムは28分36秒09で、駒大、青学大、中大、東海大に次ぐ5番目のタイム。今季の東海大の不調ぶりを考えれば、力的には4番手ぐらいではないだろうか。
中心になるのは、過去3大会連続で箱根に出場した4年生の伊地知賢造、全登録選手の中で1万メートルで日本選手5番目の記録を持つ3年生の平林清澄、ハーフマラソンで日本選手3番目の記録を持つ3年生の山本歩夢の「3本柱」だ。
前回大会は平林が2区で区間7位、山本が3区5位、伊地知が5区7位だったが、今回も同じ配置になる可能性はある。1区の走り次第では、駒大、青学大、中大と往路優勝を争える可能性もあるだろう。
登録16人中、2年生5人、1年生5人と下級生が半分以上を占めるメンバー構成となった。ただ、2年生には前回1区を走った青木瑠郁、同7区の上原琉翔、同8区の高山豪起、今年の全日本で6区を走った嘉数純平がおり、経験値は十分だ。力のある下級生をどう配置するか、母校駒大の「打倒」を掲げる前田監督の手腕が問われるところだ。