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第100回箱根駅伝の台風の目となるか、今季好調の国学院大と城西大

2023 12/20 06:00鰐淵恭市
イメージ画像,ⒸPavel1964/Shutterstock.com
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3本柱と下級生の力、過去最高の3位以上を狙う国学院大

第100回箱根駅伝(2024年1月2、3日)で台風の目になるような大学はどこだろう。力をつけ、過去最高順位を狙う二つの大学を紹介する。

国学院大登録選手


8年連続17回目の出場となる国学院大。5大会連続1桁順位で前回大会は4位だ。いわゆる名門、古豪ではないが、近年最も力を付けてきた大学の一つであることは間違いない。

過去最高順位は96回大会の3位。今季の3大駅伝は出雲で4位、全日本は3位と好調を維持するだけに、「台風の目」というのは少し失礼かもしれない。前田康弘監督も「過去最高の戦力がそろっている」とさらなる高みを見据えている。

1万メートルの上位10人の平均タイムは28分36秒09で、駒大、青学大、中大、東海大に次ぐ5番目のタイム。今季の東海大の不調ぶりを考えれば、力的には4番手ぐらいではないだろうか。

中心になるのは、過去3大会連続で箱根に出場した4年生の伊地知賢造、全登録選手の中で1万メートルで日本選手5番目の記録を持つ3年生の平林清澄、ハーフマラソンで日本選手3番目の記録を持つ3年生の山本歩夢の「3本柱」だ。

前回大会は平林が2区で区間7位、山本が3区5位、伊地知が5区7位だったが、今回も同じ配置になる可能性はある。1区の走り次第では、駒大、青学大、中大と往路優勝を争える可能性もあるだろう。

登録16人中、2年生5人、1年生5人と下級生が半分以上を占めるメンバー構成となった。ただ、2年生には前回1区を走った青木瑠郁、同7区の上原琉翔、同8区の高山豪起、今年の全日本で6区を走った嘉数純平がおり、経験値は十分だ。力のある下級生をどう配置するか、母校駒大の「打倒」を掲げる前田監督の手腕が問われるところだ。

力のある留学生、山上りの区間記録保持者を擁する城西大

城西大登録選手


前回大会で9位となり、5年ぶりにシード権を獲得した城西大は2年連続18回目の出場となる。過去の最高順位は6位だが、今大会はその順位を超える可能性がある。

今季は出雲で3位、全日本で5位と過去最高の順位をマークし、上位に食い込んだ。1万メートルの上位10人の平均タイムは28分41秒61で8位。箱根でも上位に入ってくる力があると見られている。

今年の城西大の躍進を語る上で、ケニア人留学生のヴィクター・キムタイの存在は欠かせない。関東インカレ2部の5000メートルと1万メートルで2冠を達成した。出雲と全日本はともに3区で区間賞を獲得し、序盤の悪い流れを一気に好転させる走りをみせた。まさに「ゲームチェンジャー」たる快走だった。

さらに城西大には「武器」がある。前回大会の山上りの5区で区間新をマークした山本唯翔だ。今季はワールドユニバーシティゲームズの1万メートルで銅メダルを獲得するなど、「平地」でのレースでも力を発揮した。出雲と全日本ではアンカーを務めたが、「戦うのは自分の区間記録」と語っており、山本が今回も5区を走ることが濃厚だ。

前回は全員が3年生以下というメンバーで勝ち取ったシード権だった。今回は前回の経験者のうち8人が登録された。経験という強みも得て、目標とする3位を目指す。

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