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第100回箱根駅伝出身高校ランキング、京都の強豪が出雲、全日本に続き「3冠」達成

2023 12/14 06:00鰐淵恭市
イメージ画像,Ⓒsportpoint/Shutterstock.com
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出場23大学の登録選手発表

2024年1月2、3日に開催される第100回箱根駅伝の出場23大学の登録選手(各大学)16人が発表された。正月の風物詩となった箱根を走る権利があるこの登録選手は、どこの高校出身者が多いのか。その「勢力図」をランキング形式で調べてみた。

箱根駅伝出身高校ランキング

各校の主力を輩出、洛南が1位に

100回大会で最も多かったのは近年の高校駅伝も上位の常連となっている洛南(京都)で13人だった。

4年前の全国高校駅伝では11位だったが、その後は3位、2位、7位。全国高校駅伝での優勝はないものの、安定した好成績が今回のランキング1位につながっているのだろう。今年度は出雲、全日本でも出身校ランキングでトップとなっており、これで「3冠」達成となった。

13人の内訳をみると、駒大が最も多く、赤星雄斗、小牧波亜斗、佐藤圭汰の3人。続くのが早大と中大の2人。青学大が若林宏樹1人、順大が3000メートル障害で五輪、世界選手権で入賞を果たした三浦龍司1人、そのほか立大、神奈川大、国士大、山梨学院大が1人となっている、

高校駅伝の活躍は対照的な2校が2位に

2位は仙台育英と埼玉栄という、少し対照的な学校の組み合わせで、12人となった。

仙台育英は4年前の高校駅伝優勝校で、その後も2位、3位、5位とこちらも成績の安定度は抜群。前回の箱根も12人で1位となっており、ランキング上位の常連だ。

同校卒が最も多いのは中大で、吉居兄弟ら4人が登録された。次いで大東大の2人。明大、国学院大、東洋大、帝京大、立大、東海大が1人となった。

一方、埼玉栄は高校駅伝での成績はそこまでふるわず、4年前から22位、13位、17位、4位となっている。前回の箱根のランキングでは上位に顔を出していないが、今回は1年生が5人登録されており、昨年度の高校駅伝の好成績通りの数字となっている。

大学別では駒大が白鳥哲汰ら2人で、国士大、国学院大と並んで最も多かった。そのほかは、中大、東洋大、大東大、日体大、神奈川大、東農大が1人だった。

常連の3校が4位にならぶ

4位は佐久長聖(長野)、世羅(広島)、学法石川(福島)で10人。この3校は高校駅伝の入賞常連校でもあり、箱根のランキングの上位常連校でもある。

佐久長聖は順大と早大が2人で、駒大、創価大、日体大、立大、神奈川大、東海大が各1人。駒大は主将の鈴木芽吹が佐久長聖出身だ。

3年前と2年前の高校駅伝を連覇している世羅は青学大の原晋監督の母校でもあることから、青学大が明大、山梨学院大と並んで2人で最多。ほかは、法大、帝京大、駒大、中大が1人となっている。

学法石川は東農大が最多の3人で早大、東洋大が2人。明大、駿河台大、創価大が1人となっている。

高校駅伝の名門と全国未経験の2校が6人

7位の6人は西脇工(兵庫)と専大松戸(千葉)の2校。全国高校駅伝で優勝8度の西脇工と出場経験がない専大松戸という対照的な2校が並んだ。

名門西脇工も最近は苦しんでおり、4年前から全国高校駅伝は24位、不出場、7位、6位。進学先は城西大、中央学院大、帝京大、東海大、神奈川大、駿河台大に1人ずつとなっており、強豪大にあまり進んでいないのがわかる。

千葉県内に八千代松陰、市立船橋という強力なライバルがいる専大松戸は全国の舞台を踏めていないが、進学後にしっかりと力をつけてきている。6人の内訳は、法大3人、明大2人、立大1人と全てが東京六大学だった。

昨年の高校駅伝優勝校は4人

高校駅伝の強豪校で今回、上位に顔を出していないのが倉敷(岡山)だろう。全国で4年前から2位、4位、6位、優勝と屈指の成績を残しながら、今回の箱根の登録選手の人数は4人にとどまっている。現状だけでみれば、大学進学後の活躍がいま一つと言える。

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