悪質タックル問題で下位リーグから再出発した名門
アメリカンフットボールの大学日本一を決める第75回毎日甲子園ボウルが12月13日に阪神甲子園球場で開催される。
今年の注目度が高いのは、2年前に悪質タックル問題で世間を騒がせた日本大が出場するからだ。紆余曲折を経て再出発した名門が、宿敵・関西学院大と激突。アメフトファンならずとも注目の一戦だ。
アメフト界にとどまらず、日本中で議論が渦巻く社会問題となった悪質タックル問題は、2018年5月6日の日大―関学の定期戦で起きた。日大の選手がパスを投げ終えて無防備な状態の関学のQB選手に後方からタックル。このシーンの映像が公開されたことで、日大・内田正人監督の指示があったかどうかで揉めに揉めた。
後日、タックルした日大選手が会見し、憔悴しきった表情で謝罪したことで、ますます内田監督ら日大首脳陣への批判が強まった。最終的には日大の学長までもが謝罪会見を開き、内田監督とコーチは解任。日大は2018年のシーズン終了まで出場停止となり、橋詰功新監督の下、関東大学リーグ下位リーグの「BIG8」から再出発を図った。