ホームでガンバ大阪戦と「阪神ダービー」
6年ぶりの開幕2連勝で横浜F・マリノスと並んでJ1首位タイと好スタートを切っているヴィッセル神戸は4日、ホーム・ノエビアスタジアム神戸にガンバ大阪を迎える。
開幕戦でアビスパ福岡に1-0、第2節・北海道コンサドーレ札幌戦では大迫勇也がゴールを決めるなど3-1で快勝。2連勝は横浜FM、神戸、名古屋グランパスの3チームのみで、横浜FMと神戸は4得点1失点の得失点差3で首位に並んでいる。
吉田孝行監督(45)は「阪神ダービーですし、ホームですし、勝ち点3を取ってサポーターと喜べるように頑張りたい」と意気込みながらも「まだ2回勝っただけ。シーズンは長い。同じ気持ちで毎回できるかが重要です」と慢心はない。
「チームの雰囲気はいいですが、勝ってるからOKではなく、勝ちながら修正していくことが大事。いい緊張感を忘れないでやっていく」と気を引き締めた。
浮き沈みを肌で知る指揮官
ガンバは昨季、徳島ヴォルティスで指揮を執ったスペイン人のダニエル・ポヤトス監督が就任。今季は開幕から2試合連続で引き分けている。柏レイソルとの開幕戦で宇佐美貴史、第2節のサガン鳥栖戦で鈴木武蔵がゴールを決めており、十分な警戒が必要だ。
GK前川黛也(28)は「前線に強い選手が揃っていて、後半途中から出る選手もいい選手が揃っているので90分気を抜けない」と警戒感を強める。吉田監督も「ボールを保持していくサッカー。徳島の時からイメージはあったし、今季もいろいろ見ているのでイメージはある」と頭の中で勝利への戦略を描く。
2021年はJ1リーグ3位に入りながら、2022年は監督交代を繰り返して一時は降格の危機に陥るなど13位と低迷した。前川は「一昨年に3位で終わって昨年は慢心があった。今年は昨年のような思いをしないと選手同士でも高め合えたのが大きな要因だと思う」と開幕ダッシュの要因を明かす。
スペインに帰国し、2月25日の第五子(三女)誕生を見届けたアンドレス・イニエスタは今節も不在だが、周囲は開幕3連勝を期待する。
2017年は開幕4連勝したものの最終的にはリーグ9位に終わった。同年8月、ネルシーニョ監督の解任に伴い、ヘッドコーチから初めて監督に就任したのが吉田監督(現在は第3次政権)。昨年、監督に就任した時もチームは危機的状況だった。浮き沈みを肌で知るからこそ、指揮官は一喜一憂しない。目の前の一戦だけを勝ちにいく。
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