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関西で女子ラクロスの強豪大学はどこだ?強さが光るチーム紹介

2017 7/10 10:01芝田カズヤ
ラクロス,女子ラクロス
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Photo by Peter Dean / Shutterstock.com

ラクロスといえば、大学で多くの選手が始めるスポーツです。横一線のスタートながら強豪チームというのは存在します。そこで今回は関西地方に注目し、女子大学ラクロスの強豪チームについて紹介したいと思います。

関西の大学リーグの概要

今回紹介する関西の女子大学ラクロスはどのような構成で行われているのでしょうか?
関西には全部で37の大学女子ラクロスチームが存在します。これらのチームが1部~3部に分かれてリーグ戦を戦います。 リーグは、1部7チーム、2部はA、Bの2ブロックに分かれて、それぞれ6チーム、3部はA?Dにわかれ、4チームか5チームという構成となっています(2016年度)。
1部の上位4チームは関西王者を決めるトーナメント戦「FINAL4」に進出し、大学選手権の出場権を懸けて一発勝負で戦います。 また、1部上位以外のチームも昇降格や入れ替え戦があります。

関西では向かうところ敵なし!関西学院大学

最初に紹介するのは、関西学院大学です。関西学院大学は関西の女子大学ラクロスのトップに君臨するチームといっても過言ではありません。これまでに大学選手権を2度、全日本選手権を4度制覇しています。ちなみに、大学選手権、全日本選手権ともに関西の大学の中で制覇したことのあるチームは関西学院大学のみです。特に大学選手権では4年連続で決勝に進出するなど、関西のみならず全国レベルの強豪です。
2016年シーズンは関西リーグの他、大学選手権、全日本選手権、Bチームが参加する関西地域のChallenge League というリーグ戦、冬に行われた新人戦と計5つのタイトルを獲得しています。関西においては無敵を誇るこのチームがどこまで突き進むのか注目です。

女王にストップをかける?同志社大学

2016年シーズン、関西学院大学が5冠を達成した中で、関西の大学で関西学院に黒星をつけたチームがいます。それが同志社大学です。同志社大学は過去に1度、大学選手権決勝に進出したことのあるチームです。 そんな関西の強豪の1つである同志社大学はこれまでに何人も日本代表選手を輩出しています。また、2017年の日本代表メンバーに選出されている選手もいます。
2016年はライバルに悔しい思いをさせられた同志社大学ですが、2017年は前年のリベンジを果たすことができるのか?ぜひ、実際の試合をご覧になってみてください。

全国各地で武者修行!神戸大学

続いて紹介するのは神戸大学です。神戸大学は2016年は関西1部リーグに所属していましたが、リーグで7位となり2部に降格してしまいました。
再び1部昇格を目指す神戸大学の強化策の1つが武者修行です。これは関東、東海、関西などの各大学や社会人のチームの練習に参加し、その名の通り武者修行を行うというものです。ラクロスは、チーム同士での合同練習などは頻繁に行われますが、各地に部員が散らばってこのように「武者修行」と題する取り組みは非常にユニークだと言えます。
各チームのいいところを学び、自チームへと持ち帰ることでチームの成長を促すのです。 まずは、1部復帰を目標に各チームでの学びをどのように活かして戦うのか楽しみにしましょう。

強豪チームは高偏差値?

冒頭にも書いているようにラクロスは大学から始める選手が多い競技です。それは高校のチーム自体があまり多くないということが関係しています。確かにラクロス経験を持つ人もいるかもしれませんが、チームの戦力のほとんどは大学から始める選手たちです。ではなぜ、そんな人たちが強豪校の一員として力を発揮できているのでしょうか?
1つには経験がない分を頭を使って考えながらプレーしているということが考えられます。証拠があるわけではありませんが、男女ともにラクロスが強いのは学力の高い大学である傾向があります。
学力が高いということは例えば勉強で要点を抑えるのと同じようにプレーの要点を押さえたり、自分の得手不得手の科目を把握しているように得意なプレー、そうでないプレーを把握するのが上手なのかもしれません。勉強とスポーツと全く別物のように思えて実は頭を使うという点では共通しているものがあるのです。

まとめ

ここまで関西の女子大学ラクロスの強豪校について紹介してきました。関東のチームの強さが目立つ大学ラクロスにおいて、それを阻止するためにも関西の大学の存在は非常に重要です。今回紹介したチームを始め、関西のチームが今後どのような活躍を見せてくれるのか楽しみにしましょう。