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初心者がイチから始める弓道入門 ― 道具編 ―

2016 12/21 10:03
弓道
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Photo by Kazu Inoue / Shutterstock.com

弓道は凛々しさや奥ゆかしさを感じる日本武道だが、全くの未経験者が気軽に始められる環境は多くない。 しかしその魅力や、男女を問わず取り組むことができる点などから弓道を始める初心者の方々も見られる。 そんな初心者の方へ、弓道で使う道具「弓具」について紹介する。

重要な道具である「和弓」の購入は最後がよい?

弓道では弓のことを「和弓」と呼ぶ。弓がないと矢を飛ばすこともできないので、和弓は最も重要な道具の1つといえる。
しかし、和弓の購入は道具類の中で最後にするのが望ましいとされている。 これは引き尺(弦で矢を引いたときの寸法)が弓の長さと関係するためだ。ご自身の弓を引く強さが定まってから購入した方が良いということだ。

和弓には「竹弓」と「カーボン入り竹弓」、「グラスファイバー・カーボンファイバー弓」といった種類がある。
それぞれ弓の材質が名称となっているが、竹弓は非常に高価なため初級から中級者はグラスファイバー弓を選ぶ方が多い。 安価なもので一張り20,000円台から、というのがおおよその価格だ。

矢は引き尺に応じた長さで選ぶ

弓道で使用する矢は竹製、ジュラルミン製、カーボン製があり、これらは「箆(の)」と呼ばれる矢のシャフト部分の材質を指している。
矢を購入する際は、引き尺に応じた長さで選ぶことが重要だ。指導者や店員の方と相談して、適切な長さの矢を選ぼう。

矢の構造としては、先述の箆に飛行を安定させる羽根、羽根の固定と装飾を兼ねた矧糸、弦を挟み弓の力を矢に伝える筈がついている。 これに、矢先の破損を防ぐ矢尻(板付)を先端に取り付けて使用する。
現在最も多く使われている矢はジュラルミン製のもので、価格は6本セットで15,000円前後となっている。 これに、矢を持ち運ぶための矢筒を加え、概ね18,000円からというのが相場だ。

弓道に必須の道具「ゆがけ」は、名称も種類も豊富

「弽」や「弓懸」、「弓掛け」と様々な書き方がある「ゆがけ」は、弓を引く際に引手側となる右手に装着する鹿革製の手袋のような道具だ。 弦を掛ける引手を保護すると同時に滑り止めとしての役割も果たしている。
現在の弓道で使用される?には、三ツ弽、四ツ弽、諸弽、押手弽といった種類があり、弓道の流派によって仕様が異なるが、 最も一般的なのは、親指、人差し指、中指までを保護する三ツ弽だ。
また、現在では親指に木製の角がついている「堅帽子」と呼ばれるタイプが主流となっている。 弽は天然の革製品で手作りのため高価で、大人用のもので25,000円前後の予算は必要だろう。大切にして長く愛用したい道具である。

弦は装着する弓に合わせて選びたい

弦(つる)は、弓の上端と下端に掛けて張る、矢を放つために必要な道具だ。使用頻度的に消耗が早いので、経験を重ねるうちに弦だけを購入して張り替える機会も訪れるだろう。
素材は、主に竹弓に使用する麻のタイプと、ケブラーやアラミドなどの合成繊維でできたタイプがある。一般にはそれらの素材を編み上げ、表面に薬煉(くすね)という、松脂に油を加えて煮た補強剤が塗られている。
弦を選ぶ際は、使っている弓の素材と長さに留意する。弦の太さは弓の強度に応じて選ぶと良いだろう。

練習から着用することが多くなった弓道着は早めの準備を

現在は学生も含め、弓道着を練習から着用する方が増えた。 弓道は集中力を支える精神統一が大切なので、練習から身なりを整えたいという気持ちの現れである。
弓道着には上衣、袴、帯、足袋、雪駄がある。主に女性が使う胸当ても弓道着に含める。 また、審査や講習会では段位に応じて黒紋付に袴という着物を弓道着と別に着用している。
上衣は白が一般的だが、黒や紺色の物もある。弓を引く際に両腕の不自由さをなくすため、肩の部分に適度なゆとりがあるものを選ぼう。 袴は黒や紺が主流で、裾がくるぶしに届く長さを選ぼう。男女ともに馬乗り袴が標準タイプとされている。
価格はそれぞれの素材によって異なるが、初級の方なら化学繊維でも十分だ。合わせて10,000円程度が相場のようである。

まとめ

弓道で使用する道具はこれらの他、矢を当てる的や巻藁、巻藁用の矢、下弽、弦巻や石突きといった細かい用具などもある。全ての道具を一気に揃えるなら7~8万円以上と、相応の予算も必要になる。 ただし道場や教室で貸してくれる道具もあるので、指導者や経験者の方と相談しながら優先順を決めていこう。

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