レコードタイで連覇達成
先週末は土曜日にダイヤモンドS(GⅢ・芝3400m)と京都牝馬S(GⅢ・芝1400m)、日曜日はフェブラリーS(GⅠ・ダート1600m)と小倉大賞典(GⅢ・芝1800m)と4重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAの予想結果はどうだったのか振り返る。
まずは日曜日に行われた2レースを見ていこう。2022年のJRA最初のGⅠとなったフェブラリーSの本命馬はカフェファラオ。「ルメール騎手からの乗り替わり」「馬体重520〜539kg」という好データに期待した。
前日からレース当日朝にかけて降った雨の影響で馬場状態は重。ややヨレ気味のスタートとなったカフェファラオだったが、すぐに巻き返して道中は4番手を追走する。
スタート直後にハナを切ったのはサンライズホープだったが、外からテイエムサウスダンが上がっていって先頭が入れ替わる。3角でソダシも2番手までポジションを押し上げていったが、カフェファラオの鞍上福永祐一騎手は全く動じることはなかった。
抜群の手応えで直線へと向くと、残り200mでテイエムサウスダンを交わして先頭へ。最後まで脚色は衰えず、2馬身半差でフェブラリーS連覇を達成。勝ちタイムはレコードタイとなる1:33.8だった。

2着は最後まで粘ったテイエムサウスダン、3着にはダート2戦目となったAIの4番手評価ソダシが入り、先行勢が上位を占めた。

予想はテイエムサウスダンが無印だったが、本命馬カフェファラオが勝利。ソダシとのワイドでも19.8倍と配当的には美味しかった。
得意の小倉で重賞初勝利
冬の小倉開催唯一の重賞レース、小倉大賞典でAIが本命に推奨したのはアリーヴォ。小倉コースで無敗というコース相性の良さに加え、「横山和生騎手」「ドゥラメンテ産駒」「シルクレーシング」が好成績を残している点にも期待が集まった。
大外枠からスタートしたアリーヴォは中団に控える形。各馬は馬場の悪い内目をあけて駆け抜けていく。逃げたノルカソルカが作ったペースはスロー、1000m通過は1:01.0。そうした流れでもじっと脚を溜め、横山和生騎手は4角大外を回す形を選択する。
直線では馬場状態の良い外へとさらに持ち出し、グングンと前との差を詰めにかかる。最後は馬場の九分どころから突き抜け、重賞初制覇を飾った。
2着には好位追走から直線では外に持ち出した4番手評価のランブリングアレー、3着には4角15番手から馬場の大外を伸びたカデナが入るという結果。予想は◎△で馬単30.3倍が的中した。
期待に応えるレースぶり
ここからは土曜日の2重賞を見ていこう。東京競馬場で行われたダイヤモンドSの本命はテーオーロイヤル。「54kg」「継続騎乗」「斤量1kg減」などの好データと3連勝と勢いに乗っている点にも期待しての推奨だった。

グレンガリーが後続を引き離してレースの主導権を握る形となり、最初の1000mを1:01.6で通過。その後も淡々とラップを刻んでいく中で、2番人気に支持されたテーオーロイヤルは好位4番手をキープ。
向正面のスタート地点を過ぎて2週目の3角に差し掛かると3番手へとポジションを押し上げた。4角では先頭を射程圏内に入れ最後の直線へ。残り400mでグレンガリーを捉え先頭に立った。
ゴール前で鞍上の菱田裕二騎手は後ろを振り返る余裕を見せながらの快勝だった。期待していたデータ通り、そして天皇賞(春)が楽しみになる見事なレースぶりと言っていいだろう。

2着は4角11番手から差してきた11番人気のランフォザローゼス。3着には同じく4角11番手だったAIの単穴評価トーセンカンビーナが入った。
5歳馬のワンツー決着
今年も阪神競馬場での開催となった京都牝馬S。AIの本命は過去6年で4勝の「5歳馬」スカイグルーヴだった。
小雨が降る中で2番枠からスタートしたスカイグルーヴは、4番手のインでレースを進める。アスタールビーが12.2-10.8-11.3と淀みのないラップを刻んでいき最後の直線へと向くと、上がり最速の33.7の末脚を繰り出して追い上げたものの、半馬身差及ばず2着という結果に終わった。
勝利したのは対抗評価だったロータスランド。2番手追走から4角で先頭に並びかけ、そのまま押し切る内容だった。3着も先行したタンタラスが入ったが、こちらは無印評価。「5歳馬」のワンツー決着で◯◎の馬連22.2倍が的中した。
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