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2週連続GⅠ制覇! 横山武史騎手の「買える条件・買えない条件」

横山武史騎手 買える条件・買えない条件
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ⒸSPAIA

父をなぞるかのごとき菊の逃げ切り

「3強対決」と謳われた先週のGⅠ・天皇賞(秋)。三冠馬コントレイル、1200m・1600mとの「3階級GⅠ制覇」を目指したグランアレグリアを退けて栄冠に輝いたのは3歳馬エフフォーリアだった。日本ダービーをハナ差で逃した悔しさはエネルギーに化け、現役トップクラスの実績を誇る2頭を寄せ付けない完勝だった。

鞍上は同馬のデビュー時から手綱を取ってきた横山武史騎手。タイトルホルダーで胸のすくような逃げ切りを決め、父典弘騎手とセイウンスカイを思い起こさせた菊花賞に続いての2週連続GⅠ制覇。22歳の若さで格式高いトップレースを席巻している。今週は同騎手の騎乗成績をチェックし、馬券で狙える条件と狙えない条件を探っていく(使用するデータは2017年3月4日~2021年10月31日)。

横山武史騎手 デビュー以降の騎乗成績


<横山武史騎手 デビュー以降の騎乗成績>
全体成績【280-258-242-2375】勝率8.9%/連対率17.1%/複勝率24.7%
2017年【13-23-22-334】勝率3.3%/連対率9.2%/複勝率14.8%
2018年【35-45-38-525】勝率5.4%/連対率12.4%/複勝率18.4%
2019年【54-52-59-562】勝率7.4%/連対率14.6%/複勝率22.7%
2020年【94-56-68-510】勝率12.9%/連対率20.6%/複勝率29.9%
2021年【84-82-55-444】勝率12.6%/連対率25.0%/複勝率33.2%

まずはデビューから各年度の成績を振り返る。

名手・横山典弘騎手の三男としてデビューしたのが2017年。同期には武藤雅・川又賢治騎手などがいる。初勝利は4月にずれこみ、同月終了時点で【1-0-1-55】と洗礼を浴びる形のほろ苦デビューだったが、徐々に好走率を改善させていき、1年目は13勝を挙げた。

その後35勝→54勝と着実に実績を積み上げ、4年目となる2020年、GⅡフローラSをウインマリリンで勝利し待望の重賞初制覇を飾ると、夏の北海道シリーズで35勝の大暴れ。ルメール騎手と同数という価値ある数字だった。その後も勢いは衰えることなく、キャリアハイの94勝をマーク。2位の吉田隼人騎手を3勝差で退け、史上最年少で関東リーディングジョッキーに輝いた。

エフフォーリアでの皐月賞・天皇賞(秋)制覇、タイトルホルダーの菊花賞制覇など今年の活躍は周知の通り。残り2ヶ月の時点で84勝。2年連続の関東リーディング獲得、さらには自身初の100勝も視界に捉えている。

芝の道悪で信頼したい

横山武史騎手「買える条件」

<横山武史騎手を「買える条件」>
ウイン所有馬:勝率14.9%/連対率25.4%/複勝率37.7%/単勝回収率205%
1R:勝率12.4%/連対率18.5%/複勝率27.0%/単勝回収率146%
芝×稍重以下:勝率11.1%/連対率21.2%/複勝率26.2%/単勝回収率104%
ダート×前走上がり2位以内:勝率17.6%/連対率29.0%/複勝率38.2%/単勝回収率132%

まず回収率の高い「買える条件」についてチェックする。

単勝回収率200%超えの好成績を残すのがウイン所有馬とのコンビ。前述した通り初重賞制覇をウインマリリンで飾ったこともあって抜群の相性を誇り、2020年以降では【13-9-11-39】複勝率45.8%、単勝回収率253%と素晴らしい。人気馬を中心にとにかく崩れない上に1着に持ってくるケースが多く、単系馬券を仕込みたいところ。

午前中のレースでの安定感も特筆に値する。最も勝率・単勝回収率が高いのは1Rで、こちらも2020年以降で複勝率4割超え。今年は【11-7-3-25】と勝率が2割を超えており、単勝回収率も242%と文句なし。中穴程度では好走率が変わらないため、こちらは多少の穴馬でも踏み込んで狙うべきだろう。

より広い範囲で好成績を残しているのが芝の道悪。昨年は23勝を挙げ、勝率20.9%と高水準の数字。今年も勝率こそ落ち込んでいるものの、連対率・複勝率は依然として変わらない。稍重の馬場をエフフォーリアで圧勝した皐月賞など上級条件でも傾向通り頼りになる。

ダート戦ではキレのある馬に乗ると天下一品で、特に前走上がり2位以内の馬で好調。今年は【16-8-7-35】勝率24.2%とほぼ4頭に1頭の馬を勝たせており、単勝回収率は168%。東京や中京といった直線の長い左回りで末脚を爆発させるシーンが多いので、該当馬は積極的に買いたい。

苦手なGⅢ【1-1-0-43】

横山武史騎手「買えない条件」

<横山武史騎手を「買えない条件」>
GⅢ:勝率2.2%/連対率4.4%/複勝率4.4%/単勝回収率15%
阪神:勝率3.5%/連対率5.3%/複勝率10.5%/単勝回収率33%

次に「買えない条件」をピックアップ。横山武史騎手は全280勝の内訳が芝140勝・ダート140勝とちょうど均等であることに代表されるように極端な苦手が少なく、基本的にはどのような条件でも評価は下げるべきではないが、「消し」の条件は2つだけある。

まずはGⅢ。今年はエフフォーリアで共同通信杯を制したものの、その他のレースで馬券圏内はなく、全体でも【1-1-0-43】とかなり厳しい。近年は騎乗馬の平均人気が着実に上がってきており、買い目から外して馬券の威力を高める作戦が取れそうだ。

競馬場別で最も成績が悪いのは阪神。先週日曜日にタイトルホルダーで菊花賞を制したばかりだが、実はこれが阪神芝でのキャリア初勝利だった。芝・ダートともに好走率が芳しくなく、過度な信頼は置けないというのが実情。イメージで馬券が売れるならば逆らいたい。


横山武史騎手 買える条件・買えない条件


《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。秋GⅠシーズンに合わせ、新入部員募集中。

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