4年連続で軽ハンデの馬が馬券に絡んでいる
ハンデ重賞と聞けば「荒れる」ことをイメージするだろう。小倉大賞典にかかる穴党の期待は大きい。だが、現実は重ハンデ馬の成績は悪くない。直近10年でのトップハンデ馬の成績は【3-2-1-11】だし、斤量別成績を見てもハンデが重いほうが好成績を残している。
穴党の出番はないのだろうか? いや、これはあくまで全体成績。実際馬券は荒れている。
昨年の3連単23万1750円からさかのぼって、直近5年前まで連続して3連単は6桁配当だ。それ以前は4年連続で5桁配当であったことを考えると、むしろ近年は荒れているということになる。その要因は人気馬が上位にいても超低人気馬が馬券に絡んでいるからだ。
昨年でみれば1番人気ボッケリーニが2着に連対したが、1着テリトーリアルが11番人気、3着ディアンドルが12番人気というように、2桁人気の馬たちが近年毎年のように3着以内に入っている。そして、この直近5年で馬券絡みした2桁人気馬たちの多くが、斤量53kg以下の軽ハンデ馬、直近は4年連続して3着以内に入っている。
2021年12人気3着53kg ディアンドル
2020年10人気2着52kg ドゥオーモ
2019年14人気3着53kg サイモンラムセス
2018年15人気2着53kg クインズミラーグロ
直近10年で見れば53kg以下は【0-2-2-20】となるが、これが直近4年ならば【0-2-2-8】になる。ちなみにここから51kg以下を除いて53~51.5kgまでに限定すれば【0-2-2-5】となり、複勝率は40%超まで跳ね上がる。
なぜこうなるのかは推測でしかないが、近年、小倉の高速化が進み、5年前まではそこまで恩恵がなかった軽ハンデ馬が、馬券絡みになる要素に変貌したのではないか。