高松宮記念、ドバイの裏で
2021年3月28日には今年2つめのGⅠ高松宮記念が行われる。そして前日の深夜にはドバイワールドCデー。開催自体が中止になってしまった前年とは違い、今年は無観客という形で開催へ動いているようで、日本馬の十八番といえるドバイターフ、そして遠征組の大将格クロノジェネシスが出走するドバイシーマクラシックを中心に、快挙が期待される。
そんな中、日曜の中山で行われるのがマーチSだ。正直、注目度が落ちるのは否めないが、その分だけ穴馬が発掘されずに美味しいオッズで買える可能性もあるということ。阪神開催だった11年を除き、過去9年のデータを分析していく。
1番人気の連敗が「10」でストップ
まずは平均配当から。3連単の平均は49万2510円、馬連でも1万5124円だ。2012年(勝ち馬コスモファントム)の6・12・7番人気決着と、19年(サトノティターン)の8・11・12番人気が平均を大きく押し上げている。
毎年めちゃくちゃな決まり方をするわけではないが、GⅠ裏で騎手確保も難しいダートのハンデ戦。相応の波乱気配はあり、基本的には人気薄から振り回していきたいレースだ。

人気別成績では1番人気が近9年で1勝。いや、20年で2勝といった方が伝わるか。00年にタマモストロング小池隆生が勝ったのち、01~08年で8連敗。09年エスポワールシチーが1番人気に応え、翌10年から19年まで10連敗。昨年はスワーヴアラミスが連敗を止めたが、基本的には1番人気が極めて苦しむレースだ。
どうしても人気馬を軸にとりたいなら、【2-2-1-4】で複勝率55.6%の2番人気が比較的安定するが、妙味を考えれば6~9番人気が4勝という点にそそられる。

続いて年齢別。4歳馬は30頭が出走して1勝。勝率3.3%、連対率も10.0%しかない。好走率と配当の両立する5・6歳がいい。7歳以上も勝率2.2%、連対率4.4%と振るわないが、こちらは来た時の威力が高い。回収率ベースでみると、4歳軽視、がデータからの結論だ

次に騎手に関して何か使えるものがないか調べる。というのも、前述した高松宮記念&ドバイ裏で騎手確保に難儀するレースだからである。そういえばカペラSのときも同様のことを考えた気がする。中山のダート重賞はなんだか不遇だ。
「この騎手がいい!」というハッキリしたデータはなかったのだが、総じて継続騎乗の方が成績はいい。連対率で比べると乗り替わり10.8%に対し、継続騎乗は17.1%。ちなみに、1番人気で馬券になった3頭は全て継続騎乗だった。
「先行して垂れた馬」に注目

サンデーサイレンス系、ノーザンファームが席巻する芝の中距離とは違い、マイナーな血にも活躍の門戸が開かれているのがダート戦。種牡馬ではどんなデータが出るか。
サンデーサイレンス系は出走数が多いこともあるが、勝率3.8%と苦戦。こちらはダートもいけそうなミスタープロスペクター系だが、同5.7%と微妙だ。
狙い目となるのは砂の名血、ロベルトかボールドルーラー。前者ならフリオーソ、後者ならパイロやTapitが含まれる。登録馬にはTapit産駒のアメリカンシードがいる。

最後に前走の脚質。これはハッキリとした傾向があり、前走で先行できていた馬が強い。ボーダーとしては3番手。前走の4角を3番手以内だった馬が7勝、連対率18.4%、4番手以下は連対率8.6%となる。
穴を狙うなら、この「前走3番手以内」に該当しながら、大きく負けている馬がいい。「前走4角3番手以内かつ6着以下」は3勝、単回収率386%と魅力的だ。
ポイントのまとめ
以上からポイントをまとめると、「6~9番人気」「4歳軽視」「継続騎乗を優先」「ロベルト系かボールドルーラー系」「前走で4角3番手以内」が好データとなる。
後半のデータで追い上げたが、アメリカンシードは「想定1番人気」「4歳」。1番人気が連勝というのもなかなか想像がつかないレースだ。馬券的にはボックスやワイドを利用して、同馬が来ても来なくてもOKな組み立てで、5・6歳の中穴を多めに抑えておきたいところだ。

《関連記事》
・【高松宮記念】4歳レシステンシア、ラウダシオンが最有力! 穴気配漂う経験豊富な6歳馬とは
・上手な付き合い方のコツは?ルメール騎手の「買える、買えない条件」
・昨年はキャリアハイ 福永祐一騎手の「買える条件・買えない条件」