最低人気のギベオンが勝利
先週末は土曜日に中山牝馬S、日曜日には金鯱賞とフィリーズレビューと3つの重賞レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAが推奨した馬たちは結果を残すことができたのか、予想結果を振り返っていく。
少頭数ながら好メンバーが揃った金鯱賞でAIの本命に推奨したのはポタジェ。ディープインパクト産駒は過去3年の中京芝2000mで24勝と断トツの数字を挙げており、上がり勝負に持ち込めば強敵相手でも太刀打ちできると見た。
昨年の三冠牝馬デアリングタクトはここが始動戦ということもあってか、対抗評価まで。以下ブラヴァス、グローリーヴェイズ、サンレイポケットとなっていた。
ハナを切ったのはギベオン。1馬身差の2番手にサトノフラッグ、その直後にAIの本命馬ポタジェ、ブラヴァス、グローリーヴェイズの3頭が並んで追走。そして注目のデアリングタクトはさらに2馬身後ろの6番手からレースを進めた。
1000mを1:01.4というペースで通過し、隊列は変わらず直線へと向いたが、最内でギベオンがしぶとく粘る。残り200mでリードは2馬身、このまま楽に逃げ切りモードかと思ったが、大外から1頭強襲してきたのはデアリングタクト。ゴール前は接戦となったが、クビ差届かず、最低人気のギベオンが大波乱を起こすという結果に終わった。
本命のポタジェも馬群を割って3着と健闘したものの、ギベオンの逃げ切りまでは予想できなかった。
8番人気シゲルピンクルビーが接戦を制する
阪神競馬場で行われた桜花賞トライアル、フィリーズレビュー。本命はロードカナロア産駒の伏兵エルカスティージョ。同産駒は過去3年の阪神芝1400mで42勝、勝率も10%越えとかなり優秀な成績を残している点に着目した。以下、ポールネイロン、ララクリスティーヌ、アンブレラデート、ヨカヨカに印を回した。
フリードなど先行勢が揃っていたが、主導権を握ったのはポールネイロン。印を回していたアンブレラデート、ヨカヨカは前目でレースを進めたが、本命のエルカスティージョは後方を追走となった。
前半600mは33.7とハイペース、直線では各馬がズラっと広がる形となり、わずかにヨカヨカとシゲルピンクルビーの2頭による接戦となったが、クビ差で外のシゲルピンクルビーが捕らえ切った。
本命のエルカスティージョは5着。馬券圏内には入れなかったが、内から馬群を縫って伸びてきており、15番手追走から外を回って3着だったミニーアイルとは0.1秒差。デビュー2戦目ということも考えると、悲観する内容ではないと言えるだろう。
ドナアトラエンテは9着
2桁人気の馬が馬券に絡み、荒れる重賞としても知られている中山牝馬Sの本命はドナアトラエンテだった。前走で3勝クラスを勝ち上がったばかりだが、9戦全てが馬券圏内と超堅実、昨年は中山芝1800mで好成績を残していた戸崎騎手が騎乗し、国枝厩舎の管理馬という相性のよさに期待した。
対抗は2走前に牡馬相手の重賞でも4着と健闘しているアルーシャ、以下サトノダムゼル、シャドウディーヴァ、リリーバレロという予想だった。
不良馬場という悪条件の中、逃げたのはロザムール、それをぴったりマークする形でスイープセレリタスが2番手。本命のドナアトラエンテは3番手の外からレースを進めた。しかし4角手前で鞍上の手が動き始め、馬場が堪えたのか直線では苦しくなり9着に終わった。
残り200mで逃げ粘るロザムールにフェアリーポルカが迫り、この2頭による争いになるかと思ったが、ゴール前でそれらを一気に交わし去ったのはランブリングアレーだった。タフな馬場を物ともせず、重賞初勝利を飾った。
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