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見せ場も多彩、女子体操の段違い平行棒の技の種類

2017 1/30 12:11
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Photo by Leonard Zhukovsky / Shutterstock, Inc.

段違い平行棒は2本の高さの違う平行棒を使って演技をする体操女子の競技です。 男子の鉄棒と同じ技も沢山取り入れられていますが、段違い平行棒固有の技も多数あります。 ここでは段違い平行棒ならではの技を中心に紹介します。

段違い平行棒の定番技・マロニー

アメリカのクリスティン・マロニーが考案した移り技です。日本語では、低棒で後方フット車輪から背面とび高棒へ移動となっています。フット車輪とは手で持った平行棒に足を添えて回転する方法で、低棒を背中越しに飛びこして後方の高棒に移ります。難度はDですが、段違い平行棒の定番技として多くの選手が取り入れています。
考案者のクリスティン・マロニーは2000年シドニーオリンピックに出場、団体戦で銅メダルを獲得したアメリカチームの一員として活躍しました。2016年リオオリンピックでは種目別段違い平行棒優勝のアリーヤ・ムスタフィナ選手始めほとんどの選手がマロニーを採用していました。

妖精コマネチ考案の宙返り技・コマネチ

ルーマニアのナディア・コマネチが考案した宙返り入り離れ技です。難度はE、日本語では、高棒支持後振り前方開脚宙返り高棒懸垂となります。高棒で体を後方に振り、高棒上で後方に開脚して宙返りを打ち、高棒に戻ります。
コマネチに関しては技よりもコマネチ本人が有名ですね。1976年モントリオールオリンピックでは、団体戦は銀メダルながら、種目別の平均台と段違い平行棒で金メダル、個人総合でも金メダルを獲得しました。特に平行棒と段違い平行棒の演技では10点満点を出し、世界中をあっと言わせました。

低棒からの移動技・コモワ

ロシアのビクトリア・コモアが考案した低棒から高棒への移動技です。もともとある技を組み合わせて難度を上げています。
日本語にすると、閉脚シュタルダーからのシャポシュニコワ1/2ひねり移動となり難度はEですが、鉄棒技のシュタルダー(後方開脚浮腰回転倒立・難度B)とシャポシュニコワ(低棒外向き支持から後方浮支持回転背面とび出しをして上移動高棒懸垂・難度D)との併せ技です。低棒での倒立から後方回転で高棒に飛び移り1/2ひねりで前向きに高棒をつかみます。
考案者のビクトリア・コモアは2012年ロンドンオリンピックで個人総合・団体で銀メダルを獲得するも、2016年リオオリンピック直前に病気で引退をしています。

最高難度Gの離れ技・ナビエワ

ロシアのタチアナ・ナビエワが考案した離れ技です。日本語では後方屈伸車輪から伸身背面跳び越し懸垂となっていて難度は最高のGにランクされています。平行棒に閉脚で両足を付けておいて後方車輪から棒を飛び越して棒をつかみます。飛び越しを伸身で行うため、高さのある優雅な演技に映ります。
考案者のタチアナ・ナビエワはオリンピックへの出場こそありませんが、2010年ロッテルダム世界選手権で団体金メダル、2011年東京大会では段違い平行棒で銀メダルを獲得しています。

最高難度Gの終末技(下り技)・レイ

アメリカのエリーゼ・レイが考案した伸身の終末技です。難度は最高級のGで日本語では後方伸身2回宙返り2回ひねり下りとなります。鉄棒のワタナベ(日本の渡辺光昭考案)と同じ技で、日本では伸身の新月面の方が通りがいいかもしません。前振りから逆さになった時点で手を離し伸身のまま宙返りを2回、ひねりを2回入れる大技です。
考案者のエリーゼ・レイはアメリカ代表として2000年シドニーオリンピックに出場しています。団体では、アメリカは中国に次ぐ4位かと思われましたが、後日中国が失格となり繰り上げで銅メダルを獲得しました。

まとめ

いかがでしたか。 段違い平行棒の面白さは高棒と低棒の移り技や、棒を放して演技をする離れ技にあります。 今回紹介した技以外にもこれはと思う技は沢山ありますが、まずは代表的な技からご紹介してみました。 考案者の戦歴などにも興味を持っていただければ、また違った観戦ができるのではないでしょうか。

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