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男子体操競技の華、鉄棒の華麗な技と種類の数々

2017 1/30 12:11
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Photo by DayOwl / Shutterstock, Inc.

鉄棒といえば、男子体操競技の花型種目ですね。離れ技や、捻り技など華麗な技には事欠きません。 鉄棒技についてもっと知りたいと思う方も多いのではないでしょうか。 ここでは、鉄棒の技について考案者や得意な選手と共に紹介します。

内村選手がまさかの落下・コバチ

リオオリンピック男子団体予選で、思わずアッと声を出した方も多かったのではないでしょうか。日本のエースと自他ともに認める内村航平選手がバーをつかみ切れず落下した大技です。
考案者はハンガリーのコバチ・ベーテル選手。車輪の途中でバーを放し、バーを越えながら後方抱え込み2回宙返りを行う離れ技です。伸身と屈伸の2種類があり、内村選手は屈伸のコバチで落下しました。難度はDでそれほど難しい技ではありません。内村選手も得意技としていて、まさか落ちるとは思わなかったようです。離れ技の恐ろしいところです。

遠藤選手考案の回転技・エンドー

1964年東京オリンピックで個人総合優勝を果たした遠藤幸雄選手が考案した回転技です。日本語で内容を表せば前方開脚浮腰回転倒立となり、前方に回転しながら脚を広げてバーをくぐり、バーの上に倒立します。難度はBと比較的易しい部類に入りますが、回転でスピードを付けた後に倒立で静止が入り、きちんと体を止められるかが難しい技です。
考案者の遠藤選手は東京オリンピックの個人総合のみならず、男子団体、種目別平行棒も金メダルに輝きました。前回大会の1960年ローマの団体金メダル、1968年メキシコ団体金メダルと3大会に渡り活躍しました。

難度Gのひねり技・カッシーナ

イタリアのイゴール・カッシーナ選手が考案した離れ技です。伸身コバチ1回ひねりとも言いますが、回転から手を放し、バーを越え伸身のまま2回後方に宙返りをしながら体を1回捻ります。手を離して伸身のまま後方宙返りを行いそこにひねりを加えるため、頭部がバーから遠く離れる大技になります。
難度は最高クラスのGにランクされ、カッシーナ選手の他にアメリカのジョナサン・ホートン選手、日本の植松鉱治選手、内村航平選手などがよく取り入れています。

古くからの定番技・トカチェフ

鉄棒では古くから演じられた定番技で、1977年旧ソビエト連邦のアレクサンドル・トカチェフが考案した離れ技です。日本語では懸垂前振り開脚背面跳びこし懸垂と表示されていますが、懸垂の状態で体を前に振り、前を向いたまま脚を開いて、車を運転するような体勢で手を離して鉄棒を後ろ向きに飛び越えます。
難度はCで比較的易しい部類に入ります。以前は離れ技ならトカチェフとも言われ多くの選手が演じました。1984年ロスオリンピックの鉄棒で、金メダルに輝いた森末慎二選手のトカチェフは見事でした。

日本人選手考案の終末技(下り技)・ワタナベ

別名を伸身新月面宙返り下りと呼ばれている終末技です。1983年日本の渡辺光昭選手により考案されました。技の内容は後方伸身2回宙返り2回ひねり下りとなります。渡辺選手はオリンピック出場こそないものの、1983年世界選手権ブダペスト大会に出場、続く1985年モントリオール大会にも連続出場で鉄棒個人で3位の成績を残しています。
技の難度はEとかなり難しい方にランクされていて、現在でも多くのトップ選手が採用している技の一つです。リオオリンピック鉄棒の決勝に残った8人中6人が終末技として採用しました。

まとめ

いかがでしたか。 鉄棒競技では常に新しい技が考え出されています。 その技が認められると、考案者の名前が付けられて、競技者に公開されます。 日本人選手の名前がついた鉄棒技も少なくはありません。 技の名前と難度を覚えると、鉄棒競技を今以上に楽しく観戦できそうですね。

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