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女子体操、バランス感覚と芸術性を競う平均台の技の種類

2017 1/30 12:11
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Photo by Aspen Photo / Shutterstock, Inc.

平均台は、高さ1.25m幅10cm長さ5mの平均台の上で行う競技です。 アクロバット系のダイナミックな動きとダンス系の正確な動きが要求されます。 アクロバット系、ダンス系に加え、入り技、終末技など平均台の代表的な技を紹介します。

最高級難度の入り技・エルツェグ

クロアチアのティナ・エルツェグが考案した入り技です。難度はGですから最高級難度の技になります。日本語ではロンダート踏み切り後ろ飛び1/2ひねり前方かかえ込み宙返り入りと表現します。
ロンダートは平均台の技というわけではありませんが、技と技のつなぎに使われる側方倒立回転で、1/4ひねりを入れて両足を揃えて後ろ向きに着地します。ロンダートで勢いを付けて後ろ向きに飛び、1/2ひねりを入れて正面を向くと膝を抱え込み前方に1回転して、平均台の上に着地します。

基本が大切なジャンプ技・ヤンボ

中国のヤン・ボが考案したダンス系ジャンプ技です。ダンス系の技はジャンプやターンといった基本的な動作が多く、正確な動きや姿勢に加えて芸術性が求められます。
ヤンボの演技を具体的に表現すると、平均台の上で両足を前後に開いてジャンプをするところから始まりますが、両足の角度は水平にして、少なくとも前足は180度を超えて開いていることが求められます。上半身は胸をそらしたアーチの姿勢を取り、後頭部と後ろに開いた足が接触しなくては得点は望めません。

平均台上で宙返り・グリゴラス

ルーマニアのクリスティナ・グリゴラスが考案したアクロバット系宙返り技です。難度はFですからかなり難しい技といえます。日本語では前方抱え込み宙返り1/2ひねりと表現します。平均台の上で前向きに膝を抱えて宙返りして、1/2ひねって後ろ向きに平均台の上に着地します。
考案者のクリスティナ・グリゴラスは1980年モスクワ、1984年ロサンゼルスのオリンピックに出場、ロサンゼルスでは女子団体金メダルに輝いていますが、種目別平均台でのメダル獲得はありませんでした。

落下もあるアクロバット系・シショワ

旧ソビエト連邦のアルビナ・シショワが考案したアクロバット系宙返り技です。日本語では後方かかえ込み宙返り1回ひねりといい、難度はFにランクされる難しい技です。後ろ向きに宙返りをして1回転で元の方向を向いて平均台の上に着地します。
この技は2016年リオオリンピックでも多くの選手が取り入れていました。種目別平均台決勝では、カナダのイザベラ・オニシコ選手がこの技で平均台から落下して、8人中8位に沈みました。派生技も多く回転を伸身ですれば難度はGになります。

難度Gの終末技(下り技)・パターソン

アメリカのカーリー・パターソンが考案した終末技です。日本語では後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り下りとなり、ロンダートで勢いを付けて後ろ向きに踏み切り、1/2ひねりを加えて体の向きを変え、前向きにかかえ宙返りを2回して着地します。難度はGで勢いのついた前方向の着地を止められるかどうかが得点の分かれ道です。
考案者のカーリー・パターソンは2004年アテネオリンピックに出場、個人総合で見事金メダルを獲得していますが、平均台では銀メダルに終わっています。

まとめ

いかがでしたか。入り技から平均台上での技、終末技まで、特徴のある技が沢山あります。その中でも、派手な動きを伴うアクロバティックな技に目がいってしまうのは当然かもしれません。しかしジャンプやターンといった女性的な技にも注目すれば、もっと平均台を楽しめるのではないでしょうか。

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