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冬ゴルフ 寒さや難しいコースコンディションに負けないラウンド術【ゴルフハウツー】

2021 1/18 06:00akira yasu
イメージ画像ⒸKirill Skvarnikov/Shutterstock.com
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ⒸKirill Skvarnikov/Shutterstock.com

いよいよ冬本番

冬場、特に1月から2月にかけてのゴルフは異質といえる。寒さや芝の状態など、冬ならではのコースコンディションになるからだ。

寒さで体を動かしにくくなったり、手がかじかんで普段のフィーリングを出しにくくなったりする。また、冬場は芝が育ちにくく薄いためインパクトがシビアになる。そのズレがミスになり、はっきりと結果に表れてしまうのだ。

過酷な状況下でプレーせざるを得ない場合がある冬ゴルフの対処方法を紹介する。

ストレッチ

季節問わずコースラウンド前のストレッチは必須。どうしても寒さで体が硬くなるので、冬場はより入念に行うと良いだろう。ほぐし血行を良くすると、体が温まる。打ち始める前にロッカーや、ドライビングレンジで行おう。

ストレッチはラウンド中にも取り入れると良い。同伴競技者のショットや、前の組の進行を待っている時に背中を丸めるのではなく、身体を動かしながら自分のショットの順番を待つのだ。

ウェアや防寒グッズ

12月10日から13日に開催された全米女子オープンも、寒さとの戦いになった。ニット帽や耳あて、ショットの合間に羽織る厚手の防寒ウェアや手袋がそれを物語っていた。ちなみに、ショットの時に防寒ウェアを脱ぐのはスイングの邪魔になるからだ。

一般ゴルファーの場合はショットの合間にウェアを着脱するのは難しいだろうが、防寒用の手袋ぐらいであれば可能だろう。グローブをしていない方の手(右打ちの場合右手)だけでも装着効果は期待できる。

また、上半身よりも下半身を温めることをおすすめする。例えば、ヒートテックのようなインナータイツにゴルフ用ズボン、さらにその上から風を通しにくい素材のズボン(シャカパン)を履くと暖かい。上半身を着込むとスイングの邪魔になるが、下半身ならあまり邪魔にならない。

上半身も着込みたいなら、普段から厚手のウェアを着て練習すると良いだろう。身体の回りにくさに慣れておくとパフォーマンスを発揮しやすい。

芝が薄くグリーンが凍る

春から秋のように芝が濃ければ、ボールが芝の上に乗った状態になる。この場合、ボールと土の間にスペースがあるので、多少ダフっても大きなミスに直結しにくい。

一方、ゴルフコースにもよるが冬場のコースは芝が薄い。そのため、芝鵜の上にボールが乗っているように見えても、ボールの下はすぐ土であることが多い。この場合、少しでもダフるとボールに力が伝わらず大きなミスにつながる。冬ゴルフでは、よりクリーンにボールをとらえる技術力が求められるのだ。

また、特に早朝に多いのだが、グリーンが凍っていることもある。「良いショットを打ったと思ったら、ボールがグリーンでカーンッとはねてグリーンの奥まで行ってしまった」といった経験をしたゴルファーも少なくないだろう。

凍っているかどうかは、当日1ホール目のグリーンに向かって打ってみないとわからない。ゴルフは手前から攻めるのが基本とされているが、冬場、特に1ホール目では、よりその基本を徹底する必要がある。そして、その1ホール目のグリーンでその日のグリーンの状態の目安を確認するのだ。

ゴルフ場は前日の営業終了後からグリーンにシートをかぶせるなど、凍らない工夫をしているものの、最低気温が氷点下になることもある冬場は凍ってしまう。また、日当たりが悪いホールだと昼を過ぎても凍ったままなことも。そのため、1ホール目が凍っていなくても、その後のホールは凍っていることもありうる。

先に打つ競技者のボールの転がり方や、日当たりの良し悪しを確認しながらプレーすると良い。

冬ならではの楽しみ

冬場のコースラウンドは過酷な部分があり、良いスコアを出すことは難しい。そのため「冬のゴルフはお休み」というゴルファーも多いだろう。しかし、工夫次第で冬ゴルフの過酷さを和らげコースを攻略し、良いプレーができる。

冬場の薄い芝でしっかり練習をしておけば、濃い芝でのショットが楽になる。トップシーズンのゴルフを充実させるためにも、冬ゴルフに挑んでみてはどうだろうか。

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