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脱オーバースイング コンパクトなトップオブスイングにする際の注意点【ゴルフハウツー】

2020 9/14 06:00akira yasu
イメージ画像Ⓒsculpies/Shutterstock.com
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アマチュアゴルファーに多いオーバースイング

バックスイングで腕を振り上げ過ぎたり、体を回し過ぎたりしてトップオブスイングでクラブが深くまで行き過ぎることを「オーバースイング」という。アマチュアゴルファーに多いスイングエラーの1つだ。

人によって体の可動域や筋力などが異なるため、定義付けすることは難しい。だが、人それぞれに身体特性があることをふまえても、オーバースイングと言わざるをえないゴルファーは多いと感じる。

オーバースイングは飛距離アップを狙う際に陥りやすい。バックスイングでクラブを深くまで振り上げるほど、ダウンスイングでクラブヘッドを加速させやすくなるからだ。ただ、同時に遠心力が増大するため、バランスを崩しやすくなってしまう。

飛距離を出そうとするあまり、スイングバランスを崩してしまい、クラブの挙動が不安定になり方向性が安定しない。それだけでなく、飛距離自体も出しにくくなる。ゴルフスイングはバランスが重要なのだ。

また、クラブヘッドに意識が集中し過ぎてしまうことにも注意したい。バックスイングでのクラブの遠心力を体幹で受け止められずに、クラブが深くまで行き過ぎてしまうゴルファーも多いようだ。

コンパクトなトップオブスイングに改造中の石川遼

9月3日から6日に富士桜カントリークラブで開催されたフジサンケイクラシックで、男子ツアーが開幕。この大会と相性がよく、2009年と2010年大会のチャンピオンである石川遼は21位だった。

その石川が現在改造していることの一つが、トップオブスイングのコンパクト化だ。他の改造箇所とセットでの取り組みだが、飛距離を損なわずにスイングバランスを向上させるためには要改善と判断し、取り組んでいる。

フジサンケイクラシックでのフェアウェイキープ率は46.15%で61位。スイング改造は道半ばのようで、9月17日からの全米オープンに向けて課題を残す結果となった。ただ、手ごたえもあったようで、全米オープンではショットの精度に注目したい。

コンパクトトップを意識する際の注意点

コンパクトなトップオブスイングを意識する場合には、注意点がある。単にクラブがおさまる位置を浅くすればよいというわけではない。バックスイングで体を十分に捻転させて腕の運動量を抑え、コンパクトトップにする必要がある。

オーバースイングになっているゴルファーの多くは、過剰な腕主導のバックスイングになっている場合が多い。体が回ってはいても、それは腕やクラブの勢いに引っ張られて受動的に“回されている”のだ。

その状態で腕の運動量を抑えてクラブの位置を浅くすると、体の捻転不足になることがある。十分に体を捻転できていないと、腕と体の動きが調和しにくく、スイングバランスを保つ上で不具合が生じやすくなるのだ。

このようなリスクを回避するには、能動的に体を捻転した上で腕やクラブの位置をコンパクトに(浅く)する必要がある。

多くのゴルファーに効果的なコンパクトトップの意識

前述したバックスイングでの能動的な体の捻転が前提ではあるが、多くのゴルファーはコンパクトトップの意識を持った方がよい。コンパクトすぎるぐらいの意識でちょうどよいかもしれない。

試しに、グリップが腰の高さ(体を捻転させながら)のイメージでバックスイングし、そこから通常通りのフルショットしてみてほしい。そのスイングをスマホなどで撮影してみると、多くのゴルファーはバックスイングでグリップが肩の高さあたりまで上がっているだろう。

それだけトップオブスイングは遠心力が影響し、イメージよりも大きく(深く)なりやすい。理想よりも小さいぐらいでちょうどよいのだ。

今までよりもコンパクトなトップにすると、最初は飛距離が落ちるかもしれない。しかし、タイミングが合い、体幹、腕、クラブの連動性が高まれば、飛距離を出せるようになるだろう。極力コンパクトなトップオブスイングを意識することを推奨する。

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