プレーする機会が増えたフットサル
現在フットサルは様々な機会でプレーできるようになった。
部活動やサークル、有志で作られたグループなど、フットサルをするためのコミュニティが増加している。
それに伴い大会やイベントの数も増え、インターネットやSNSでの情報発信も頻繁になっている。
必要な道具やプレーに使う場所もサッカーよりお手軽。始めることへのハードルが低いので、初心者・経験者問わず多くの人が楽しみやすいスポーツになった。
熱中度は人それぞれだが、周囲のお友達でも経験のある方、あるいは今回この記事を読んでいるあなた自身がプレーヤーである可能性も高いことだろう。
キングカズの代表入りで注目度アップ?
近年のフットサル事情は、キングカズの愛称で知られる三浦知良選手の日本代表入りで大きく変化した。
キングカズが代表入りしたことにより、フットサルにも代表チームがあったこと、選手としてキャリアを送っている人たちが居るのだと知った方も多いのだろう。
新聞や雑誌などでも日本のフットサルが取り上げられることも増え、国民のフットサルに対する見方は一変したのだ。
キングカズがプレーをするとチームの攻撃が停滞するという厳しい意見もみられるが、彼はチームの精神的支柱として、あるいは日本のフットサルのシンボルとして替えの利かない活躍をしているのだ。
プロのフットサル選手の年俸は?
フットサルの選手が居るとなると気になるのが、年俸、つまり給料の話である。
残念なことに日本のフットサルはプロのスポーツとしてはまだまだ発展途上にある。
プロのクラブチームとして成り立っているのは名古屋オーシャンズというクラブのみであり、その他はアマチュアクラブの域を脱することができていない。
ちなみにサッカーのJリーグでプレーする選手を、「Jリーガー」呼ぶのに対し、フットサルのリーグであるFリーグプレーする選手は「Fリーガー」と呼ぶ。
名古屋オーシャンズのFリーガーは平均年俸約500万円と言われている。
しかし、それ以外のアマチュアクラブでは年俸が約200万円、もしくはそれ以下である場合や、完全なるアマチュアクラブの場合は全くお給料が出ていない場合もある。
フットサルの発展は世界的にもまだまだ途中
前項の年俸の話からもわかるように、フットサルがプロのスポーツとして発展しているのはごく一部である。
フットサルの選手で一番稼ぐと言われるポルトガルのリカルジーニョ選手でも、年に約2億5000万と言われる。この金額を聞くと、「十分もらってるじゃん」と思われるかもしれないが、フットサルの源流であるサッカーの選手は、年に数十億円を稼ぐ。
あの有名なクリスティアーノ・ロナウドを例にあげると、彼はクラブから年に約50億円を受け取っており、スポンサー料や自身の服飾ブランドの稼ぎも含めると約100億円近い金額を稼いでいるのではないかと思われる。
日本のフットサル発展に欠かせないこととは?
日本のフットサルがプロのスポーツとして発展するには、まだまだ欠かせないことが多くある。
まずは選手がしっかりとフットサルに集中するために、年俸のアップが必要不可欠となるだろう。現状、多くの選手はフットサルだけでは生活していくことができず、その他の仕事と掛け持ちをするのが普通となっている。
ただ、年俸はクラブ、そしてスポンサーから出るのが基本だから、まずはスポンサーをつけるための認知度の上昇が求められる。
キングカズの代表入りの際にみられた、国民への認知度の上昇策を講じていく必要があるだろう。
まとめ
日本のフットサルは、プロのスポーツとして発展途上にあるのが事実だ。
とはいえ、確実に競技人口は増えており、キングカズの代表入りの際にみられた一種のブーム的な現象が起きていることも確かである。
そういったブームを継続させていくこと、そして地道な広報活動を続けていけば、日本のフットサルも発展することは間違いないだろう。