今季初戦のNHK杯欠場、GPファイナルも絶望的
北京冬季五輪開幕まで3カ月の11月4日、ショッキングなニュースが流れた。フィギュアスケート男子のエース羽生結弦(26)=ANA=が右足関節靱帯損傷と診断され、94年ぶりの3連覇が懸かる北京五輪のシーズン初戦として予定したグランプリ(GP)シリーズ第4戦のNHK杯(11月12、13日・東京)を欠場すると発表された。
古傷でもある右足首の怪我の程度や全治は明らかにされておらず、GP第6戦のロシア杯(11月26、27日・ソチ)にもエントリーしているが、2戦の獲得ポイントで争うシリーズ上位6人によるGPファイナル(12月9~11日・大阪)進出は絶望的となった。
試練が訪れた羽生は日本スケート連盟を通じ「NHK杯にむけて全力で取り組んできましたが、たった一度の転倒で、怪我をしてしまい、とても悔しく思っています。今は少しでも早く、氷上に立つことを目指し、痛みをコントロールしながら氷上でのリハビリをし、競技レベルに戻るまでの期間をなるべく短くできるように、努力していきます」とコメントした。
それでも逆境での強さはこれまで何度となく証明してきた。2018年平昌冬季五輪シーズンにはNHK杯開幕前の公式練習中に4回転ルッツで転倒し、右足首を負傷。懸命のリハビリを経て約4カ月ぶりの実戦となるぶっつけ本番で挑んだ平昌大会で66年ぶりの五輪2連覇を達成している。今回も「皆さまの応援の力をいただきながら、さらに進化できるように、頑張ります」と早期復帰を目指す。