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リーグ随一の勝負強さを誇る浅村栄斗 楽天の救世主となるか

2018 12/2 07:00浜田哲男
西武浅村
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ⒸYoshihiro KOIKE

ウイークポイントを補える存在

西武からFA(フリーエージェント)宣言をした浅村栄斗が楽天への移籍を決めた。球界屈指の強打者の獲得を巡り、西武は残留を求め、ソフトバンク、楽天、オリックスが名乗りを挙げたが、浅村のハートを射止めたのは楽天だった。

2018年シーズンは最下位に終わった楽天。チーム打率.241、チーム得点520はともにリーグ最下位。また、今季は二塁手を固定できず、計6人の選手が先発。最多は藤田一也の63試合だった。浅村の加入により二塁手が固定でき、センターラインが強化できる上、打力向上を図れることは大きい。

パ・リーグ成績表

ⒸSPAIA

2018年シーズンはキャリアハイを記録

2018年シーズン、浅村は143試合に出場。打率.310、32本塁打、127打点のキャリアハイを記録。脅威の破壊力で各球団から恐れられた獅子おどし打線の中核として、そして主将としてもチームを牽引し、西武の10年ぶりの優勝に大きく貢献した。

また、西武にこれまで所属した日本人選手としては、初めて3割、30本塁打、100打点を達成し、打点は球団新記録。5年ぶり、自身2度目となる打点王にも輝いた。28歳と若く、まだまだ伸びしろもありそうだ。

リーグ随一の勝負強さ

浅村の魅力といえば、豪快なスイングや初球からバットを振っていく積極性、強い打球を逆方向へ飛ばせるパワーなどが挙げられるが、最大の魅力はリーグ随一の勝負強さだ。敵となれば脅威だが、自軍にいればこれほど心強い打者はいない。

得点圏打率表

ⒸSPAIA

2018年シーズンの得点圏打率は柳田悠岐(ソフトバンク)に次ぐリーグ2位の.369。また、59本の得点圏安打は堂々のリーグ1位だ。さらに、28回の殊勲打(先制、同点、勝ち越し、逆転となる安打)を放っており、こちらもリーグ1位。チャンスにいかに強いかが分かる。今季、得点力不足に悩まされた楽天にとっては、これ以上ない補強といえる。

常勝軍団を目指すための起爆剤に

ここ数年の楽天打線は助っ人外国人が中核を成し、得点源として機能していた。特に2017年シーズンは、ウィーラー、アマダー、ペゲーロの3選手がいずれも20本塁打を記録。日本プロ野球史上初の助っ人外国人20本塁打トリオとなるなど大活躍。シーズン前半戦で首位を快走したチームの原動力となった。

しかし、3選手の打撃が下降するに伴いチームも低迷。終わってみれば、リーグ3位。クライマックス・シリーズのファーストステージで西武を破るも、ファイナルステージでソフトバンクの前に力尽きた。

一方、2018年シーズンは明るい材料もあった。シーズン途中から1番に固定された田中和基が打率.265、18本塁打、45打点、21盗塁の好成績を残し、長距離砲として期待されている内田靖人が自己最多の12本塁打を記録するなど、ブレイクの兆しを見せた。

そして、そこに浅村が加わる。打線としての厚みが増すことはもとより、田中や内田といった若手が浅村の背中を見て何かを学び、成長を加速させていく期待が膨らむ。

石井一久GMの就任とともに、常勝軍団になるための改革に着手した楽天。石井GMが、若手が背中を見られることに意味があると語る浅村の加入は、チームに様々な好影響をもたらすだろう。

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