今季ここまで23人が2ケタ本塁打をマーク
ヤクルトの山田哲人が25日のDeNA戦(神宮)で、球団記録を更新する11年連続の2ケタ本塁打をマークした。この日「6番・セカンド」で先発出場した山田は、2回の第1打席で今季10号となるソロを放ち達成した。
2点を追う2回裏の先頭でこの試合の初打席に入ると、DeNAの先発左腕、アンソニー・ケイが投じた初球を強振。真ん中高めの直球を真芯で捉えた打球はきれいな放物線を描き、レフトスタンドへと吸い込まれた。
山田はプロ4年目の2014年に29本塁打を記録してから昨季まで10年連続2ケタ本塁打をマーク。昨年8月13日の阪神戦(京セラドーム大阪)で放った10号2ランで、広沢克実が1985年から94年に記録した10年連続2ケタ本塁打の球団記録に並んでいた。
これで今季ここまでに10本以上のホームランを放った選手は、山田を含めセ・パ両リーグで23人となった。そのうちの19人は昨季も2ケタ本塁打を記録している。
現役最長は丸と浅村の12年連続、プロ野球記録は21年連続
現役選手で2ケタ本塁打を最も長く継続しているのは、ともに今季12年連続まで記録を伸ばした巨人・丸佳浩と楽天・浅村栄斗だ。
丸は8月13日の阪神戦で才木浩人から10号ソロを放ち、今季2ケタに到達した。昨季18本塁打に終わり、連続20本塁打以上が7年でストップ。10年連続となっている15本塁打以上を継続できるかに注目が集まる。
浅村は7月31日のソフトバンク戦で大津亮介から今季10号ソロをマーク。本拠地・楽天モバイルでの通算本塁打を89本とし、山崎武司に並び最多タイとした。昨季は26本塁打で自身2度目の本塁打王に輝いており、来季以降も2ケタ以上の本塁打を打ち続けていく期待は高い。
この2人は現役では最長となるが、プロ野球記録にはまだまだ遠い数字だ。シーズン2ケタ本塁打の連続年数で歴代最長は、王貞治(巨人)、野村克也(南海など)、清原和博(西武など)の3人が記録した21年連続となる。
次いで20年連続で記録したのが、張本勲と衣笠祥雄の2人。以下、16年連続までで17人を数える。いずれも球史に名を残す偉大な強打者たちの名前がずらりと並んでいる。
山田哲人は今年プロ14年目の32歳、丸は17年目の35歳、浅村は16年目の33歳と、老け込むにはまだ早い年齢だけに、この記録にどこまで迫ることができるか。息の長い活躍を期待したい。
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