5回1安打3四球無失点で古謝樹がPOTGに
8月25日、ベルーナドームで行われた西武-楽天の23回戦は、2-0で楽天が投手戦を制した。4回に阿部寿樹の8号ソロで先制すると、5回には村林一輝のタイムリーで追加点。そのリードを5人の投手リレーで逃げ切り、このカードの勝ち越しを決めた。
SPAIAでは1試合で最も活躍し、勝利に貢献した選手「Player of the Game(POTG)」をWPA(勝利確率)をもとに選定。この試合では+33.4%のWPAをマークした楽天先発の古謝樹がPOTGに輝いた。
同じドラフト1位ルーキー左腕・武内夏暉との投げ合いとなったこの試合。古謝は立ち上がりからボール先行の投球で、初回2死から連続四球を与えるなど33球を要したが、ホームを踏ませず無失点で切り抜けると、4回まで無安打に西武打線を封じる。
2点のリードをもらった5回、先頭のガルシアに初安打を許すも1死から古賀悠斗を遊ゴロ併殺に打ち取り、5回無失点で今季5勝目をマーク。WPAも+33.4%でこの試合トップだった。
2位は+14.3%で西武先発の武内夏暉。7回を105球8安打6奪三振無四球で2失点に抑える粘りの投球を見せるも、打線の援護なく今季5敗目を喫した。3位は先制のソロ本塁打を含む2安打をマークした楽天・阿部寿樹で+10.2%だった。
※WPA(Win Probability Added)
その選手がどれだけチームの勝利確率を増減させたかによって貢献度を表す指標。
勝利確率とは特定の試合状況(イニング、点差、アウトカウント、走者状況)においてチームが勝利する確率を、過去の試合データから算出したもの。試合開始時点では両チームともに50%の勝利確率が見込まれ、試合の進行とともにリードを奪っているチームの勝利確率が100%に近付いていく。
この勝利確率を利用し、1つ1つのプレーによる勝利確率の増減を選手ごとに合計することで、WPAは算出される。
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