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楽天の2024「年男」 エースへの道を駆け上がる荘司康誠、2度目の年男で復活目指す田中将大

2024 1/4 11:00SPAIA編集部
楽天の2024「年男」
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ルーキーイヤーから活躍した3投手が年男

2024年に「年男」を迎えるのは、2000年生まれの24歳、1988年生まれの36歳となる選手たちだ。2024年の干支は「辰」。辰年生まれの年男たちを球団ごとに紹介していく。今回は今江敏晃新監督が就任し、11年ぶりのリーグ優勝を狙う楽天の選手を取り上げる(支配下選手のみ)。

楽天の荘司康誠


昨季の4位から巻き返しを期すチームにおいて最注目の年男が、2022年ドラフト1位の荘司康誠だ。昨季のルーキーイヤーは開幕こそ二軍で迎えるも、4月下旬から先発ローテ入りし、19試合すべてに先発登板して5勝(3敗)をマーク。目標にしていた100イニング超えの109.2イニングを投げ抜いた。

シーズン序盤は苦しんだ。プロ初勝利は7月5日のオリックス戦で、初登板から9試合を要した。しかし、そこからは負けなしの5連勝でシーズンを終えた。勝つことの難しさを痛感し、負けない投手へと成長した1年目。今季はその経験を糧に2桁勝利を挙げ、勝てる投手へとさらに進化を遂げたい。

荘司と同じく2年目右腕の渡辺翔太と伊藤茉央も2000年の辰年生まれ。渡辺は昨季、6月3日のヤクルト戦で2回無失点の一軍デビューを飾ると、そこから8試合連続無失点と好投。7月以降はセットアッパーを任されるなど51試合に登板し、8勝3敗1セーブ25ホールド、防御率2.40の好成績を残した。今季は開幕から勝利の方程式の一角を担いたい。

ドラフト4位で入団した伊藤もリリーフとして活躍。開幕一軍入りした右腕は、サイドスローから繰り出す高速シンカーを武器に、4月18日のオリックス戦でプロ初勝利を挙げるなど、25試合に登板して1勝0敗3ホールド、防御率3.27をマークした。今季はブルペン内の序列を上げ、勝ちパターン入りを目指したい。

復活期す田中将大はチーム唯一の1988年生まれ

チーム唯一の1988年生まれとなる田中将大もプロ入り後2度目の年男を迎える。楽天に復帰して3年目の昨季は、NPBでは自身11度目となる開幕戦のマウンドに立ち勝利投手となった。だが、7月4日のオリックス戦でNPB自己ワーストとなる9失点を喫するなど不安定な投球が続き、結局24試合に先発して7勝11敗に終わった。

2021年の4勝9敗、2022年の9勝12敗に続き3年連続で負け越した上に、防御率は自己ワーストの4.91と年々成績は下降線をたどっている。日米通算200勝まであと3勝まで迫っている右腕は、オフに右肘のクリーニング手術も受け、万全の状態でプロ18年目の復活を期す。

捕手では安田悠馬が2000年生まれの年男。2年目の昨季は開幕スタメンマスクをかぶる好スタートを切ったが、最終的には53試合に出場して打率.218、3本塁打、7打点と不完全燃焼に終わった。今季はベテランの炭谷銀仁朗が退団したため、出場機会も増えることが予想される。持ち味の強打を生かして正捕手奪取を目指す。

野手では2年目の辰見鴻之介も2000年生まれ。西南学院大から育成1位で入団した昨季は二軍で7月下旬までに64試合に出場してリーグ3位の打率.284、同2位の17盗塁をマークし、支配下契約を勝ち取った。ただ、1年目は一軍には昇格できず。本職は二塁ながら外野にも挑戦している韋駄天。春季キャンプからアピールを重ね、開幕一軍の座を射止めたい。

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