日本ハム・万波中正は「30発、40発打てる」
プロ野球OBの糸井嘉男氏が、2024年に飛躍が期待される選手を両リーグから1人ずつ選出した。パ・リーグは日本ハム・万波中正外野手(23)。2023年は25本塁打を放ってタイトルにもあと一歩まで迫った長距離砲への期待の言葉が溢れた。
万波は横浜高から2018年ドラフト4位で日本ハムに入団。コンゴ出身の父親と日本人の母親の間に生まれ、高校通算40本塁打を放ったパワーとスピードは高く評価されていた。
2021年にプロ初アーチを含む5本塁打を放つと、2022年は100試合に出場して14本塁打、2023年は141試合に出場して25本塁打、74打点と年々成績を上げている。
「去年、土台を作りましたが、ポテンシャルがえぐいんで、もう1段2段上の成績を残すかもしれません。30発、40発打ってもおかしくないし、彼は打つだけじゃなく守備も肩も魅力です」
飛躍の要因のひとつに構え方があるという。2022年までバットを立てて構えていたが、2023年はバットを右肩に置くように寝かせて構えることで、最短距離でスムーズに振れるようになった。
その結果、2022年はストレートに対して打率.174(115打数20安打5本塁打)だったのが、2023年は打率.294(201打数59安打16本塁打)と大幅に上昇。ストレートを弾き返せるようになったことで一皮むけたのだ。
糸井氏は「最近は全体的にストレートが速くなってるんで、真っすぐを捉えないと成績を残せない。肩に乗せてボールの軌道に合わせて出すだけなのが良いんでしょう。データ的にはストレートに苦労してましたからね」と分析する。