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糸井嘉男氏が選んだ「2024年に飛躍が期待される選手」パ・リーグ編

2024 1/1 07:05SPAIA編集部
糸井嘉男氏,ⒸSPAIA
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日本ハム・万波中正は「30発、40発打てる」

プロ野球OBの糸井嘉男氏が、2024年に飛躍が期待される選手を両リーグから1人ずつ選出した。パ・リーグは日本ハム・万波中正外野手(23)。2023年は25本塁打を放ってタイトルにもあと一歩まで迫った長距離砲への期待の言葉が溢れた。


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万波は横浜高から2018年ドラフト4位で日本ハムに入団。コンゴ出身の父親と日本人の母親の間に生まれ、高校通算40本塁打を放ったパワーとスピードは高く評価されていた。

2021年にプロ初アーチを含む5本塁打を放つと、2022年は100試合に出場して14本塁打、2023年は141試合に出場して25本塁打、74打点と年々成績を上げている。

「去年、土台を作りましたが、ポテンシャルがえぐいんで、もう1段2段上の成績を残すかもしれません。30発、40発打ってもおかしくないし、彼は打つだけじゃなく守備も肩も魅力です」

飛躍の要因のひとつに構え方があるという。2022年までバットを立てて構えていたが、2023年はバットを右肩に置くように寝かせて構えることで、最短距離でスムーズに振れるようになった。

その結果、2022年はストレートに対して打率.174(115打数20安打5本塁打)だったのが、2023年は打率.294(201打数59安打16本塁打)と大幅に上昇。ストレートを弾き返せるようになったことで一皮むけたのだ。

糸井氏は「最近は全体的にストレートが速くなってるんで、真っすぐを捉えないと成績を残せない。肩に乗せてボールの軌道に合わせて出すだけなのが良いんでしょう。データ的にはストレートに苦労してましたからね」と分析する。

自身とダブる「身体能力の高い日本ハムのライト」

糸井氏が万波に期待するのはポテンシャルだけでなく、日本ハムのライトという自身が飛躍したポジションの後継者という点も大きい。

「一緒に食事したこともありますが、日本ハムのライトなのでかなり注目しています。まだまだ成長する選手なんで」と話す表情には後輩を温かく見守る優しさが宿る。

投手から野手に転向し、通算1755安打、171本塁打、300盗塁をマークするまでの大選手に成長した出発点は、札幌ドームのライトだ。今はエスコンフィールド北海道に本拠地を変えたが、糸井氏自身も「超人」と呼ばれるほど高い身体能力を誇る選手だっただけに、重なる部分も多いのだろう。

その日本ハムは新庄剛志監督が就任したものの2年連続最下位に低迷。万波なら巻き返しへ起爆剤になる可能性は十分にある。2024年、さらなる飛躍に期待しよう。

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