「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

糸井嘉男氏が選んだ「2024年に飛躍が期待される選手」セ・リーグ編

2024 1/1 07:00SPAIA編集部
糸井嘉男SPAIA公式シニアアンバサダー,ⒸSPAIA
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

阪神・髙橋遥人は「球界のエースになれるポテンシャル」

糸井嘉男SPAIA公式シニアアンバサダーが2024年に飛躍が期待される選手を両リーグから1人ずつ選出した。セ・リーグは阪神・髙橋遥人投手(28)。2022年から2年間はケガのため1試合も登板していないが、左腕の回復次第で“アレンパ”に太鼓判を押した。


パ・リーグ編はこちら!


糸井氏は「ケガの回復次第ですけど、彼が1年間フルに働けば、間違いなく“アレンパ”しますね。彼の右に出る投手はいないくらい凄い」と流行語大賞にも選ばれた「アレ」と「連覇」を掛け合わせて絶賛した。

髙橋は常葉橘高から亜細亜大を経て2017年ドラフト2位で阪神に入団したサウスポー。ゆったりしたフォームから手元で伸びるストレートを武器に、通算44試合に登板して14勝を挙げている。

左肩などに不安を抱えているためシーズンを通して活躍したことがなく、2019年の19試合登板(3勝9敗)が最多。2022年に左肘のトミー・ジョン手術、2023年には左尺骨短縮術、左肩関節鏡視下クリーニング術を受けており、ここ2年間は二軍も含めて登板がない。2023年オフの契約更改では育成契約となった。

しかし、その秘めたポテンシャルは一流プロも認めているという。糸井氏は「坂本勇人も岡本和真もみんな“えぐい”と言ってます。ケガの状況が気になるけど1年間もてばエース、なんなら球界のエースになるくらいのポテンシャルですよ」と力説する。

髙橋遥人が復活すれば“アレンパ”現実味

阪神は18年ぶりのリーグ優勝を果たした2023年のチーム防御率が2.66とリーグ唯一の2点台。大竹耕太郎が12勝、村上頌樹と伊藤将司が10勝、青柳晃洋、西勇輝、才木浩人の3人も8勝を挙げた。

リリーフ陣も岩崎優が35セーブ、岩貞祐太が24ホールド、石井大智が19ホールド、加治屋蓮が16ホールド、島本浩也が15ホールド、桐敷拓馬が14ホールドをマーク。この布陣に髙橋が加われば、12球団一の充実度と言っても過言ではないだろう。それこそ“アレンパ”も現実味を帯びてくる。

糸井氏は「投手が余りそうですね。森木も良いですよ。阪神は成長した選手が第一線で働いて、まだ二軍にもいるんで長期間で強くなると思います」と高知高から2021年ドラフト1位で入団した森木大智の名前も挙げて、黄金時代の到来を予告した。

18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本シリーズ制覇と最高のシーズンになった2023年の阪神。2024年は「ガラスのエース」髙橋が復活するか注目だ。

【関連記事】
日本ハム時代の笑える話から引退後の胸の内まで語り尽くしたスペシャル対談 糸井嘉男氏×ダース・ローマシュ匡氏
佐藤輝明への助言、忘れられない一発…阪神優勝に糸井嘉男SPAIA公式シニアアンバサダーも感激
阪神の2024「年男」 レギュラー定着狙う森下翔太ら球団初の連覇へ欠かせない若虎4人衆