【投手部門】トレバー・バウアー(DeNA)
プロ野球OBの糸井嘉男氏が独自に月間MVPを選ぶ恒例企画。投手から野手に転向し、通算1755安打を放った糸井氏が、「超人」ならではの視点で8月度のセ・リーグ投手、野手を1人ずつ選出した。
セ・リーグの投手部門はDeNAのトレバー・バウアー。2020年にMLBナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた右腕は8月になんと6試合も登板し、3勝1敗、防御率1.67の好成績を残した。日本では常識となっている中6日は1回だけで、中4日が3回、中5日が2回と短い登板間隔で計43イニングを投げた。
「最大の理由はイニング数です。43イニング投げているのはチームとしても有難いでしょう」と糸井氏は選出理由を説明。バウアーの投球については「ボール自体がえぐい。真っすぐが速くて、三振を取る力もあるし、要所ではギアを上げてきますね。それにスライダーとナックルカーブは回転数が凄いと思います」と絶賛した。
仮に現役として対戦した場合の狙い球を問うと「ブレイキングボールを打つのは難しいと思うんで真っすぐを狙います」と即答。8月30日の阪神戦で右股関節の違和感のため緊急降板し、9月1日に登録抹消されたが、チームへの貢献度は大きい。