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下半身が安定した岡本和真 糸井嘉男氏が選ぶ8月度セ・リーグMVP

2023 9/8 06:00SPAIA編集部
糸井嘉男氏,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

【投手部門】トレバー・バウアー(DeNA)

プロ野球OBの糸井嘉男氏が独自に月間MVPを選ぶ恒例企画。投手から野手に転向し、通算1755安打を放った糸井氏が、「超人」ならではの視点で8月度のセ・リーグ投手、野手を1人ずつ選出した。


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セ・リーグの投手部門はDeNAのトレバー・バウアー。2020年にMLBナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いた右腕は8月になんと6試合も登板し、3勝1敗、防御率1.67の好成績を残した。日本では常識となっている中6日は1回だけで、中4日が3回、中5日が2回と短い登板間隔で計43イニングを投げた。

「最大の理由はイニング数です。43イニング投げているのはチームとしても有難いでしょう」と糸井氏は選出理由を説明。バウアーの投球については「ボール自体がえぐい。真っすぐが速くて、三振を取る力もあるし、要所ではギアを上げてきますね。それにスライダーとナックルカーブは回転数が凄いと思います」と絶賛した。

仮に現役として対戦した場合の狙い球を問うと「ブレイキングボールを打つのは難しいと思うんで真っすぐを狙います」と即答。8月30日の阪神戦で右股関節の違和感のため緊急降板し、9月1日に登録抹消されたが、チームへの貢献度は大きい。

【打者部門】岡本和真(巨人)

セ・リーグの打者部門は巨人・岡本和真。8月は打率.318、12本塁打、25打点をマークした。特に8月1日のヤクルト戦から8日の阪神戦まで7試合で9本塁打、14打点の固め打ちだった。

糸井氏は「月間12本打って、打率も3割。間違いないですね」とキッパリ。「より下半身がどっしりしましたね。思い切り振らなくても打球が飛ぶ。ポイントがいいんじゃないですかね。ジャイアンツの4番として風格が増してきました」と解説する。

8月29日に登録抹消され、9月1日に再登録されたが、37本塁打(9月6日現在)は断トツでリーグトップ。6年連続30発もクリアしており、「30発をずっと続けるのは凄いこと。巨人の歴代4番でも指折りの打者ですね」と絶賛した。

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