【投手部門】荘司康誠(楽天)
プロ野球OBの糸井嘉男氏が独自に月間MVPを選ぶ新企画。投手から野手に転向し、通算1755安打を放った糸井氏が、「超人」ならではの視点で投手、野手を1人ずつ選考した。
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パ・リーグの投手部門は楽天のルーキー荘司康誠。立教大からドラフト1位で入団し、7月は3試合登板で1勝ながら防御率1.40と内容は良かった。
「期待の大型ルーキーですね。4月は防御率4点台、5月は2点台、6月は5点台でどうかなと思っていた中で、7月は防御率1点台ですし、徐々にプロ野球に慣れてきたのかなと感じます」と適応力を評価。「アマチュアでは毎日試合をする習慣がないので夏場にバテる選手が多いんですが、荘司投手は徐々に慣れていい形になってきています。スタミナもありますね」と手放しで称えた。
「189センチから投げ下ろす真っすぐ、カットボールが中心ですが、データではフォークで空振りを取れているし、カーブがいいなと思いました。人とは違うカーブを投げますね。楽天には大型投手が少ないんで期待を込めて選びました」とまだまだ伸びしろがあることを強調した。
【打者部門】レアンドロ・セデーニョ(オリックス)
パ・リーグの打者部門はオリックスのレアンドロ・セデーニョを選出。育成契約で今季から加入し、5月に支配下契約を勝ち取ると、7月は打率.309、7本塁打、23打点、OPS1.018と打ちまくった。
「ヤバいっすよ。オリックスが頭一つ抜けてきた要因のひとつですね。森友哉選手が負傷して、長距離を打てるのがラオウ君くらいの状況で、完璧に穴を埋めました。文句なしです」と絶賛した。
技術的には「広角に打てるし、今のところ穴がないように見えます。相手のデータが少ないのもあるかも知れないんで、これから弱点が分かれば攻め方は変わってくると思いますけど、今のところこれといった穴が見つかってないですね」と分析。
「オリックスは先発のエース級が何枚もいて投手陣がいいんで、連敗しにくい。セデーニョが打ち続けたらオリックスが抜け出すかも知れませんね」と古巣の新助っ人の今後が楽しみな様子だった。
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