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【日本ハム】稲葉篤紀GMがアオダモ植樹活動にサプライズ参加「次の世代につないでいくことが大切」

2023 8/7 17:19SPAIA編集部
アオダモの植樹をする稲葉篤紀GM兼SCO,ⒸSPAIA

球団提供

「栗の樹ファーム」でのアオダモ植樹に初参加

木製バットの原材料として使用される木材、『アオダモ』の植樹イベントが8月7日、北海道栗山町の「栗の樹ファーム」で行われ、北海道日本ハムファイターズから稲葉篤紀GM兼SCO(スポーツ・コミュニティ・オフィサー)が参加した。

今回のイベントはNPO法人「アオダモ資源育成の会北海道評議会」が主催したもので、栗山高校女子硬式野球部や地元少年野球チームの栗山ロッキーズと継立ロビンス、栗山ロータリークラブなどから約120名が参加してアオダモの苗木100本を植えた。

栗の樹ファームでの植樹活動は2014年に始まり、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年から2年間の中止をはさんで今回が8回目の開催。栗山町在住で「栗の樹ファーム」を所有する栗山英樹プロフェッサーは、夏の甲子園始球式登板などの所用により不在だったが、稲葉GM兼SCOが参加者にサプライズで初参加した。

前日までの雨は上がり、野球少年たちと少年野球場の右翼ポールからバックネット方向にかけて高さ1メートルほどに育った苗木を植樹。作業を終えた後、右翼に記念標柱を立て、参加した3チームへ稲葉GM兼SCOからノック用バットが贈られた。

バット用材として最良とされるアオダモは、主に北海道の自然林に分布しているが、かつては伐採が計画的に行われていなかったため、将来的に資源が枯渇する恐れがある。そこで、材木の安定供給を目的とした「アオダモ資源育成の会」が2000年に発足。ファイターズはアマチュア各団体などとともに同会の北海道評議会を構成しており、毎年定期的に植林することでバット素材の安定確保を目指して活動を展開している。

アオダモがバットに活用される60年から70年もの長い年月を要するが、栗山プロフェッサーがエゾシカなどによる食害を防ぐためのネットを木に巻き、下草刈りを日頃から行っていることで、2014年に植えたアオダモは人の背丈ほどまで成長している。

今年は栗山プロフェッサーが監督を務めたWBCで侍ジャパンが優勝、創部1年目の栗山高校女子硬式野球部が全国高校選手権で1勝を挙げた。稲葉GM兼SCOは「きょう訪れてみて栗山町の野球熱の高さを改めて感じました。こうした取り組みを続けていくことで、次の世代につないでいくことが大切」と話していた。

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